タイトル:心に響け
探究領域:意思表現
セントラルアイディア:「感情の表出と価値観の共有のために人は踊る。」
[1・2年生]
最初に、
「心に響くってどういうこと?」という問いから始めてみました。
さっそく子どもたちからは、
「驚いたり、驚かされたりしてドキドキ」
「こわいことを見たときにドキドキ」
「優しい言葉を言われて一生覚えている」というように、
さまざまな視点の「心に響く」が子どもたちの中にあり、それを共有しました。
心が動かされた時の話が多かったので、みんなにとっての心って何?響くって何?と別々に聞いてみると、また‘心に響く’とは違った視点での言葉が出てきました。
「人の身体の中にあるもの」
「脳みそと心はつながっている」
「声は響く」
「鉄は響く」
そこから硬貨や楽器などが響くという発想につながり、スクールにあるトライアングルを響かせてみました。
一人一人トライアングルを鳴らしてみると、音の響きを感じることができ、響く音と響かない音の違いにも気付きました。
一人の男の子は「1・2・3・4・・・」と響きを数え始め、「14秒響いたよ。」と響きの持続性にも気付きました。
また「声は響く」ってどういうこと?と聞いてみると
「部屋響くよ。」
「地下で響く。」
「TCSの玄関で響くよ。」
と返ってきました。そこで玄関に行き、
「あー」
「こんにちはー」
「響いているね。」と響きを実感しながら、満足した子どもたち。
日々の中でも響きというのを感じていたのがわかりました。
今回のテーマタイトルは「心に響け」。
響くということはなんとなくわかったものの、心に響くとはいったいどういうことか、
今の段階では、まだモヤモヤがいっぱいです。
「「響け」ってなんか悪い感じがする。」
誰かに命令する感じに伝わっているようです。
私たちがこの6週間で目指していくことは何かというセントラルアイディアを提示すると
「漢字いっぱいだな」
「‘感’は感じるの感だからうーん」さらにモヤモヤが増えていきます。
でも ‘おどる’ということばを見つけると、それぞれが、おどりについて思うことを発言します。
の学びのアンテナを研ぎすまし、自分とつながりがあるものを即座にチャッチしている様子です。
「RPG まだ踊れるよ」
「あー、もう忘れちゃった」
RPGとは、今年の運動会のときに全員で踊ったダンスのことです。
発言ではなく、踊り出したり、曲を口ずさんだりする子もいます。
音楽を流すと、全員、体が動き出します。
終わった後は「疲れた」「でも楽しい」「もっと踊りたい」「やっぱ、踊るのなんて嫌いだよ」と思い思いの感想が出てきます。
今週は、「心に響け」「踊り」というキーワードについて、子どもたちのprior
knowledgeを掘り出していきました。それぞれの思いを共有したものの、分からないことも多く、また、上記の2つの言葉が、今はまだつながっていません。
そんなこどもたちの今の思いが今後変わっていくのか、またどんな意味をもってくるのか、楽しみです。
MI
※TCS2014年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。