[1・2年生]
作った手型の数を数えてみると、ちょうど88こありました。
自分たちが実際に見つけたお米作りの手間は33こ。
「今は機械を使うようになったから、農家の人の手間が減った。」
「でも、別の人に機械を作る手間がかかるようになった。」
88の秘密を探っていきました。
手間をかける人が増えるという視点で見ていくと、
お米を買って、研いで炊く作業も見方が変わってきました。
「どんなおかげさまが隠れてる?」と尋ねると、
「お米を研ぐために使う道具も作っている人のおかげ。」
「お米に虫が近寄らないように唐辛子をおく知恵も、それを発見した人のおかげ。」
「今お米が食べられるのは、お米を日本に伝えてきてくれた人のおかげもある!」
「昔の人で、会ったことがないのに?」
「それは、本当におかげさまだ!」
「だって、お蔭だから。」といった会話も聞こえてきました。
おかげさまの手間を入れ、集めてみると88こになったわけです。
「機械を作っている人と機械を売っている人が別だと
おかげさまが増える!」
この発見で、おかげさまは88こ以上にもなりました。
お米を作るのに、こんなに大変だという印象が残り、
お茶碗1杯分にすると、4249粒あって、
その数の多さに驚き、当たり前に食べられるわけではないことを
それぞれが感じとってくれたのではないかと思っています。
お米ひとつとっても、こんなにたくさんのおかげさまがある。
自分たちの生活は、たくさんのおかげさまに囲まれている。
「自分もおかげさまと呼ばれたい。」
「ありがとうの気持ちを込めたい。」
振り返りで出された言葉の中には、このような発言があり、
みんなで聞くことができたことも、大きな学びだったと思います。
また、たくさん見つけた手間をみんなでぜんぶ暗記できたということも
学びのひとつでした。
これからも、いろいろな場面でおかげさまの存在に気づき
感謝へとつながっていけることを願っています。
AN
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