特定非営利活動法人 東京コミュニティスクール

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五感で得た情報から想像を働かせる

[2年生]

先週に引き続き、身の回りに潜む危険さがしに取り組む子ども達。

放課後というシチュエーションを設定し、早速、近所の蚕糸の森公
園に出かけます。

「前にね、木を見上げて歩いていて、石につまづいて転びそうにな
ったことがあるよ!」とある女の子。

移ろう季節によって表情を変える公園の木々に気を取られ、足下へ
の意識が疎かになる。
意識して何かを見るというのはまさに「見る力」を発揮していると
言えますが、それにより他の部分が見えにくくなることもあるので
す。

「わざわざ看板に書いてあるってことは、前に誰かがやったんだよ、
きっと。」
「たしかに。川の水を飲もうとしたり、池で鯉を釣ろうとしたりし
てるのを見たことあるし。」

公園をてくてく歩いていると、至る所に注意事項が書かれた看板が
あることにも気付きます。
五感で得た情報から、想像を働かせることで危険を発見することも
できるのです。

「あっ、建物の屋根に人がいる!何しているんだろう?ものが落ち
てきそうで心配だな。。」

おじさんが公園の管理事務所の屋根を清掃している姿を見て、ある
女の子はその真下を避けて歩くようにしました。
これも「見る力」をはたらかせた問題の事前予防と言えます。

その後、アスレチックでもたくさんの危険を発見した子ども達。
ケガや事故にはつながらなかったものの、ヒヤリハットの場面に遭
遇していることを本人達も自覚している様子でした。

翌日はホームワークの「家での危険探し」の結果をみなでシェアす
ることにしました。

スクールと共通する内容も多かったのですが、キッチンやお風呂に
関連する危険が新たに追加されることに。

中には、お父さんの部屋は、床に物を置きすぎなので、よく足をぶ
つけて困るという意見も。
これは私の家も同様で、耳に痛い言葉です。。

20130513-2.JPG

最後に危険さがし全体のふりかえりを通じて、五感をつかえば、ど
のように危険を回避できるについて再度考え直す時間を取りました。
危険を見つけたとしても、次のアクションにつながらなければ、結
局は事故やケガにつながってしまう可能性があり、あまり意味があ
りません。

今回のテーマは劇形式で発表することは子ども達にも事前に説明済
み。
危険探しで見つかったネタを用いながら、来週からいよいよ劇のシ
ナリオの作成と練習に入っていきます。

一体、どんな劇になることやら。

HY

TCS2013年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

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