[5・6年生]
まずまずのスタートを切った1週目。
人気商品が品薄状態となり、早速卸問屋に仕入れに出かけたため、店先には
たくさんの商品が並びます。
「今日は肌寒いなあ。」
店番をしていた男の子がぽつりとつぶやきます。
先週までの残暑が嘘のように、今週はすっかり秋の気配です。
近所を回っていた宣伝部隊が困った顔で帰ってきました。
「公園にも通りにも全然人がいないよ。。」
スクール前の通行人が少ないことを薄々感じていましたが、それだけでは
なかったようです。
また、不測の事態はそれだけに留まりません。
急に気温が下がったせいか、一番の売れ線であった棒ゼリーの売れ行きも
激減したのです。
「このままではまずい・・・」
本来であれば、こんなときこそ元気を出して、お店の雰囲気を明るくし、
お客さんを呼び込む必要があります。
ですが、この状況に子ども達はすっかり意気消沈気味。
お得意さんによる大量購入に助けられた日もありましたが、この1週間、
来客数が少しずつ減っているのを実感していました。
ただでさえ通行人も減っている状況で、子どもが駄菓子屋をやっているという
物珍しさだけでお客さんをつなぎ止めるのは難しい。
子ども達は厳しい現実に直面していました。
「どうすればいいんだろう。。。」
弱気な発言が聞こえてきます。
このままジリ貧になるのか、それとも最終週巻き返すことができるのか、
まさに正念場です。
HY
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