~ 公開講座のご案内 ~
学校教育は今、大きく変わろうとしています。2011年度から始まる新学習指導要領では、授業時間数、履修内容が増え、「学力低下に歯止めをかける」「ゆとり教育を見直す」という名のもとに、日本の教育は、旧来からの知識習得教育に大きく傾きつつあります。一方で、現代社会の変化はとどまることなく教育の変革を求めてきます。OECDのPISA型学力が明らかにしたように、また、大人になるまでの長い道のり全体を視野に入れた時、小学生時代に育てたい「学力」は、もはや記憶力と情報処理力だけではありません。
教える教育、覚える教育の呪縛にとらわれた「教育の天動説」がまかり通る限り、教育の未来はありません。今こそ、教育における破壊的イノベーションが求められています。
東京コミュニティスクール(東京都杉並区、理事長 久保一之)は、6年前に開校して以来、子どもたちを取り巻く社会環境の変化を視野に入れ、小学生時代だからこそ育てておきたい「学力」をはぐくむ小学校を目指し、探究型カリキュラムの開発・実践を行ってきました。
今回の公開講座では、その歩みをふりかえり、稀有な教育実践から見えてきたこと、何ができなかったか、どうすれば乗り越えていくことができるかを考えながら、次世代TCSプロジェクトに向けたイノベーションへのキックオフとします。
【テーマ】 「教育に必要なイノベーションとは」
【日 時】 2010年6月12日(土) 9時45分~12時15分(9時20分開場)
【会 場】 セシオン杉並 (東京都杉並区梅里1-22-32) Tel. 03-3317-6611)
* 最寄駅:東京メトロ丸の内線「東高円寺駅」より徒歩5分
【講 師】 市川 力 (いちかわ ちから)・・・東京コミュニティスクール校長、『探究する力』著者
【対 象】 保護者、一般
【定 員】 60名(要予約)
【参加費】 (NPO会員)無料 (一般)1,000円
【お問合わせ・お申込み】 東京コミュニティスクール セミナー事務局 (担当:若林)
Tel. 03-3313-8717 Fax 03-3313-8790
e-mail: seminar@tokyocs.org
※e-mailアドレスは、迷惑メール防止のため、「@」を全角にしています。お手数ですが、半角に変更してから送信してください。
お申し込みの際は、以下の事項に関してお知らせください。
1.氏名(参加希望者すべて)
2.(保護者の方は)お子さんの現学年
3.e-mailアドレス
4.電話番号(日中最も連絡のとりやすい番号)
5.講座を知ったきっかけ(ホームページ、知人、新聞名・雑誌名など)
※当日は、公開講座に引き続き、「ファンドレイジンング・ボランティア説明会」を行ないます。
詳細は、こちらをご覧ください。
市川 力 (いちかわ ちから)
東京コミュニティスクール校長
米国にて13年間日本人駐在員の子どもたち対象の学習塾を運営。英語環境下での日本語学習指導に携わり、バイリンガルの子どもを育てることの難しさに直面。グローバル時代を生きる子どもたちに必要な真のコミュニケーション能力を育てることを目指す。また、現地の学校で行われていたプロジェクトベースの学びに触れ、『学び続ける力』を育てる教育実践に強い関心を抱く。
2003年帰国。2004年8月より東京コミュニティスクール初代校長に就任。自ら現場に立ち、初等教育における探究型学習の研究・開発・実践を行っている。NHK「えいごリアン3」番組企画委員。主な著書は、「探究する力」(知の探究社)、「英語を子どもに教えるな」「教えない英語教育」(ともに中公新書ラクレ)。講演多数。
東京コミュニティスクール http://tokyocs.org
東京都杉並区にある小学生対象の全日制オルタナティブスクール。教科横断の探究型学習(テーマ学習)に大きな特徴があり、独自のフレームワークを開発、実践を続ける。2004年8月開校。2006年特定非営利活動法人(NPO法人)として東京都の認証を受け、2010年4月現在16名の小学生が通学している。大人と子どもが共に育ち、共に生き、共に創る「学びのコミュニティ」を構築し、大人と子どもが共に学び合いながら、主体的に「学び続ける力」を身に付けていく場を創り出すことを目的とする。学びの選択肢の多様化とその選択の自由に関する認知を拡げる活動も積極的に行っている。