【探究領域】社会寄与
【セントラルアイディア】質の高いものづくりが喜びを生み出す。
<テーマ学習> 〜レポート
<いい仕事って何だろう?>
自分で椅子が作れる!というイメージで楽しみにしていた「いい仕事してますね。」しかし、すぐに椅子の制作が始まるわけではありません。
まずは「いい仕事って何?」という問いから聞いていきました。
どんなときに「いい仕事したなあ!」と感じたことがありますか?
「両親のいないときに、兄弟の分の夕食を作ってあげた」
「家でトイレ掃除をして、掃除機までかけた」
といった家事の手伝いを挙げる子もいれば、
「サッカーの試合で最優秀賞にえらばれた」
「自分のデットボールと盗塁で点がとれた」
「野球の試合で活躍できた」
など、スポーツで活躍したときのことを思い出す子も。
「テーマのプレゼンでハキハキと話すことができた」
「1日で2ヶ月分の筆写道をやった」
「サマプロのために8枚も絵を描いた」
と言ったTCSの学びの中で「いい仕事」を感じた子もいれば、
「おもちゃで遊んだあと、人が遊んだ分まで30分かけて片付けた」
ということをあげていた子もいました。
こうして話すことで見えてきたのは、
「自分にとってのいい仕事」と「相手にとってのいい仕事」というふうにわけられるのでは?ということでした。
これから作る椅子はTCSからの注文を受けて制作します。
ということは「相手=TCS」のことを考えながらいい仕事をしていく必要があります。
今回のテーマのセントラルアイディアは「質の高いものづくりが喜びを生み出す」です。
TCSの注文を受け、満足してもらえる椅子を作るためには「ものづくり」に携わる「現人」の話を聞きたい!
ということで手作り家具を長年作っている工房を訪ね、お話を聞くことにしました。
伺ったのは神楽坂にあるAcreage Furnitureという家具工房。この工房では注文を受けた家具を、無垢材を使って一つ一つ作っています。
職人である岸邦明さんに「ものづくり」についてのお話を伺い、それから実際に木が機械を使って木材へと加工されていく過程を見せてもらい、さらに工具の使い方も実践しながら教えていただくことができました。
テーマ外出から帰ってきて、工具の使い方についてのヒントもいろいろもらったので、さっそく椅子作りへと入っていきます。
まずはアートの授業で使う木材を切ることで練習ができたキッズ。
近所の島忠で自分たちが使用する木材を仕入れてきて、まずは墨入れから開始。
墨入れは鋸を入れる場所を自分でわかるように印をつける大事な作業。
しかし慣れない曲尺を使う作業は、思ったように進みません。
ようやく自分に必要な材料に墨入れをできたキッズから切り始め。
果たして自分たちのこだわりを持ち、いい仕事ができるでしょうか?
プレゼンの日に完成した椅子を披露するため、ハーモニー工房が始動しました!
YII
(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
・2023年度 年間プログラム(PDF)運用版
・テーマ学習一覧表(実施内容)