タイトル:Borderless World
探究領域:共存共生
セントラルアイディア:人権は自由、正義及び平和の基礎である。
[6年生]
今週も引き続き、「新・映像の世紀」を通じて、20世紀の戦争と紛争の歴史をたどってゆきます。
1930年代、第一次世界大戦の戦後賠償でドイツが貧困にあえいでいるなか、
アメリカの石油メジャーを仕切っているロックフェラーなど
「グレートファミリー」
が世界をリードし、覇権を高めてゆく様が描かれてゆきます。
そして、「ファシスト」と「共産主義・社会主義」を天秤にかけた結果、
はじめは「ファシスト」を擁護し、「共産主義・社会主義」の打倒を掲げた、ヨーロッパ、アメリカ世界であったのですが、
日本の参戦によって、「ファシスト」に対する打倒が強まり、第二次世界大戦への火蓋が切って落とされるのです。
日本、イタリア、ドイツの三つのファシズムによって支配される国が同盟を結んだことは、歴史上の事実としても、有名なことです。
しかしながら、このような「第一次世界大戦」からの流れから引き起こされていることである、という認識は通常の歴史の授業では生まれないのではないでしょうか。
特に、「Borderless World」のテーマでは、「人権は自由、正義及び平和の基礎である。」というセントラルアイディアを通じて、20世紀の戦争、紛争の歴史をみてゆきます。
第二次世界大戦が終わったとしても冷戦と「代理戦争」によって、「紛争」がやまず、朝鮮半島、ベトナム、アフガニスタン、中東、アフリカ、様々な地域に戦争の火花が飛び移り、日がついたのです。
また、この冷戦によって強く分断されたのは「ドイツ」でした。
ベルリンが壁によって或る日突然分断され、もう行き来ができなくなってしまったのです。
ベルリンの壁は分断されてから28年、分断されたままでした。
その間、お互いの壁の向こうの行き来ができず、お互いに国を行き来することもできず、会うことすら許されず、東西のベルリン、特に東側から亡命する若者も崩壊直前には多く出ることとなったのです。
様々な地域の紛争や分断によって、「人権」は侵害されていました。
罪のない民間人が殺されたり、「テロ」の被害にあったり、戦争とは関係のない人ですらその標的となったのが現代です。
新聞を開けばすぐにこの「第一次世界大戦から続く100年の悲劇」の延長線上のニュースが現れる、それが現代なのです。
これらの知識を毎日まとめ、考えてゆくために先週から始めた「ジャーナル」も日に日に内容が進歩しています。
新聞やインターネットで得られるAFPなどの国際ニュースサイト、様々な情報ソースから調べたことで、自分の仮説を検証し、まとめる。
毎日繰り返していくことがチャレンジですが、さらに毎日質を高めるための努力が欠かせません。
新聞からの情報をシェアしたり、お互いに気になった情報をシェアしていきます。
来週からは「世界人権宣言」を元にしてそのできた背景を考え、人として生まれたからには当然持ちうる権利にはどのようなものがあるのか、考えてゆきます。
TY
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