特定非営利活動法人 東京コミュニティスクール

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東京コミュニティスクール

ゴミの問題について考える

タイトル:problem ownership
探究領域:社会寄与
セントラルアイディア:情けは人のためならず

[2年生]

今週はスクールに中野区清掃局の講師の方々をお招きし、ゴミに関する講座を行っていただきました。
内容としては中野区のゴミ総量、各地域で収集されたゴミがどう処理されていくのか、リサイクルについて、ゴミの問題点、私たちにできることについてです。
子どもたちも町のゴミ拾い活動を通して感じていたことではありますが、やはり毎日のゴミの量が多すぎるという問題点についてお話がありました。

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なんと中野区だけで1日一人当たり約523gのゴミを出しているとのことです。
またそのゴミ処理や資源のリサイクルにはたくさんのお金がかかります。
中野区だけで1年間で約36億4千万円がゴミ処理にかかり、約9億8千万円がリサイクルに使われています。

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子どもたちからは、
「じゃあ東京全体ではどれくらいのお金がかかってるんだろう?日本全体では?世界全体では?」
とクエスチョンマークが広がっていきます。

東京で集められたゴミは焼却後に東京湾の埋め立て地へ埋められ、さらにその埋め立て地の容量は50年もすればいっぱいになってしまうとのことでした。
つまり50年以内に東京のゴミは捨て場所を失い、他都道府県へお願いして引き受けてもらわなくてはいけなくなるのです。
こういう現状を生きている私たちにせめてこのゴミ問題のためにできることはREDUCE・REUSE・RECYCLEとのお話を伺いました。

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子どもたちと翌日、前日の講座を振り返って印象的だったことを聞いてみると真っ先に出てきたのがこの『3つのR』についてでした。

「なにより大事なのはREDUCEだよ。ものを最後まで使うこと!」
「あとはね、使い捨て商品を使わないでティッシュよりもぞうきんでふいたりすればゴミが出ないんだ。」
「レジ袋をもらわないで買い物袋を持って行くのもだ。」
「ごはんを残さず食べるのもREDUCEだね。むずかしいけど。。。」
「修理して使い続けるのもREDUCEだよ。」
「REUSEはいらないものも必要としている人がいたらゆずったりすること。」
「あとはつめかえられる商品を選ぶのもREUSE!」
「RECYCLEは分別をちゃんとして、資源としてもう一度生まれ変わるように手伝うこと!」
「合言葉は”もったいない”だって言っていたけど、それってTCSの”ものを大切にする”と同じことなんじゃない!?」

子どもたちは前回のテーマ学習で生態系について学んだこととこのゴミの話とがつながってきているようです。
ゴミを焼却した灰を東京湾に埋めるのは人間の都合であって、そこの魚たちには危ないのではないのか?かわいそうだ!東京湾の生態系は平気なのだろうか?と彼らの議論は広がりましたが、50年後に埋め立て地の容量がいっぱいになるにはまだ50年もあると考えると、今工夫するしかないという意見が出てきました。
しかし、どのように工夫すればいいのかということはこれから考え続けていかなくてはなりません。
さあ来週からも町をきれいにしていくぞ!

YI

TCS2016年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

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