特定非営利活動法人 東京コミュニティスクール

東京コミュニティスクール

03-5989-1869

school@tokyocs.org

〒164-0001

東京都中野区中野1-62-10

東京コミュニティスクール

逆の見方から見えてくる?

タイトル: 目からうろこ
探究領域: 自主自律
セントラルアイディア:私たちはみな、違う世界が見えている。

[2年生]

先週までは自分たちはどんなものの見え方をするのか、
眼球と脳はどうつながって、物理的にはどのようにものを見ているのか
そして、
そこから発展させて、さらに自分はどのようなものの見え方・考え方をしているのか、
二つの側面から考えてきました。

今週は「他の人の見え方に立ってみたらどうだろう」ということを考える一週間となりました。

TCSでは、後期に入ってキッズの全員でのフリーがなくなってしまい、1、2年生だけでのフリーの機会が増えました。
世の中にはいろいろな人がいるように、たった6人の2年生をとっても、いろいろな人がいます。

「フリーの時間はみんなで外に行こうよ!」
そんな意見がテーマ学習以外のコマでも話されていたりするなかで、今回は題材に
「晴れた日のフリーの時間はみんなで外に行くべきか?」ということについて、それぞれの意見をシェアしました。

「意見」という熟語を分解すると、
「意」つまり、思うこと、考えることと、
「見」、つまり見ること、ものの見え方
の二つの要素が入っています。

つまり、それぞれの子ども達が「意見」を表明する、ということは、
それぞれのものの見え方、考え方が現れる、ということなのではないでしょうか。

「外に行く」グループは4人
「中に残る」グループは2人
にわかれました。

「外に行く」派の意見は。。
・「せっかく晴れているし行ったほうが得なんじゃないか」
・「部屋の中で走り回るとうるさい!って言われちゃうい」
・「中で静かにしているのはつまらない」
というものでした。
2015_T6_G2_scaledrop_W4_01.jpg

逆に、「中に残る」派の意見は。。
・「こおり鬼ばっかりなんじゃないの?いつもワンパターン」
・「TCSだったら幾つかのおもちゃを組み合わせて遊びがつくれる」
という意見がでてきました。
2015_T6_G2_scaledrop_W4_02.jpg

そんな話をしている中で、
「人それぞれで外に行きたいか、中にいたいかって、意見が違うんじゃない?」
という考えも出てきます。

では、次に逆の意見の見方になってみます。
それぞれのチームが今度は、自分の考えているのとは反対の見方になって、意見を述べあいます。
そんな中から、
・「最初は中で遊ぶのがいい、って思ってたけど、外も楽しいかもしれない」
・「中で遊ぶほうが遊びの幅が広いし、暖かいし、すぐ遊べるから時間も無駄にならないんじゃないか」

逆の見方をしていく中で、それぞれに発見がありました。
さらにそこから話はどんどん展開していって、「無意識」の話になりました。

気づかないうちにやっちゃったことある?

・こおり鬼のとき、タッチされたのに止まらなかった、わざとの時もあるし、無意識の時もあるよ
・おきっぱなしやりっぱなしになっちゃうなぁ。
・夢中になって気づかないこともある!
・忘れた!と思ったけどあった、勘違いだったてこともあるな。
・忘れ物が心配になって確認しちゃう。見ちゃう。

そんな中から、「無意識」ってどういうことかな?簡単にまとめるとどうだろう?という話から、
・「自分で気づいてないのになってしまう。見えていない。」ってことなんじゃないかな。
・「それしか考えられなくなっちゃう」ってことがあるよ。

「意識」と「無意識」の間で、
「見えているところ」と「見えていないところ」の違いを考えてゆきました。

来週からは、自分のものの見え方・考え方マップを作ります。
どんな時に自分のどんなものの見え方が出たのか、考え方が現れたのか、振り返ります。

子ども達はどのように自分のものの見え方、考え方を捉えているのでしょうか。

TY

TCS2015年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

Comments are closed.
アーカイブ