特定非営利活動法人 東京コミュニティスクール

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水の”恵み”と”こわさ”について考える

タイトル:表裏一体
探究領域:共存共生
セントラルアイディア:「禍福は糾える縄の如し」

[1・2年生]

先週は地球では毎日1000回以上起きていると言われている”地震”に注目し、「地震はどうして起きるのか?」という疑問について資料や図鑑を読んで学び、また「自分が地震で経験したこと、知っていること」についてみんなの考えを出し合っていきました。

さて、今週は子どもたちが週末にA-3用紙にまとめてきた”地震について学んだこと”についてシェアし合うところから始まりました。

地震のメカニズムと”こわさ”と”恵み”の両面が書かれていて、”こわさ”と”恵み”について対比させて見やすくする工夫も見られます。
図も使い慣れないコンパスを一生懸命使いながら丁寧に描いていていきました。

地球のプレートが動き、その運動によって地殻が動くことが”地震”であり、その地殻の上に生きている私たちはその影響を”こわさ”として受けとめることもあります。

ですが同時にその地震活動によって育まれ、変わり続けている大地の上で様々な恵みを享受しながら暮らしているのですね。

また今週は私たちが生きていく上で欠かせない”水”についてもその”恵み”と”こわさ”について考えていきました。

「私のおばあちゃんの家の前の道が前に水浸しになって車が浮いたんだよ!」
「そういうの、最近テレビで見たことがあるよ。鬼怒川って言ってたかな。大雨で堤防が壊れて川の水が町にドバーってあふれ出たんだよね。車も家も流されちゃってたんだよ。」
「そういうことを”洪水”って言うんだよね。」
「”洪水”ってさあ、”台風”の時にも起きるよね!」
「”台風”ってどういうものかみんな知ってる?」と私。
「すごい嵐と風だよね。」と子どもたち。

そこで”台風”について資料をみんなで読み合わせました。

すると”台風”とは熱帯の海で生まれる、もくもく雲の集まりのもくもくもく雲で、地球の自転によってグルグル回りながら凄まじい風と雨を撒き散らしながら動き続け、日本を縦断していくということが分かりました。

しかも”台風”の力によって”高潮”を起こしたり、場合によっては”洪水”が起きたりするとてつもない力を持った自然現象だということに子どもたちもビックリ。

「そっか、”台風”ってただの大雨どころじゃないんだな!」
「たしかに台風で電車とかバスが止まったりするもんなあ。」
「前に台風の後に蚕糸の森公園で木が何本も倒れてたこともあったよね。」
「でもさ、渦巻きのグルグルが南半球と北半球では反対になるからトイレとかお風呂の水も流すと反対の渦巻きができるって面白いね。見てみたい!」
「この赤道ってところの周りが熱いところなんだな〜。」br>と世界地図を見ながら色々なことに興味津々な子どもたち。
「でもさ、沖縄とか九州って毎年台風が通りやすいのに、そこに沢山人が住んでるってすごいよね。」
「台風の時、どうしてるんだろう?」

自然災害という人間としては”こわさ”でもある一面がありますが、その環境の中で人々はたくましくしなやかに暮らし続けています。その暮らしを通して、人々はどのように自然と関わり知恵を磨いてきたのでしょう?

このテーマでは自然の持つ”禍福”、つまり”災い”と”恵み”だけでなくそこで生き続けている人間たちの知恵についても想いを馳せていきます。
来週はどのような自然の”禍福について考えることになるのでしょうか!?

YI

TCS2015年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。
 

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