特定非営利活動法人 東京コミュニティスクール

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東京コミュニティスクール

点から流れの一部へ

タイトル:We love 遊
探究領域:時空因縁
セントラルアイディア:「不易流行」

[3・4年生]

自分の親・祖父母からもらった手紙は、読むたびに発見や疑問が生まれてきます。
そうした疑問の中から、戦争について知りたいことが増えていき、
先週は、第2次世界大戦がいつ起こり、日本がどのように関わり、終戦になっていったのか、
資料をもとに確認していきました。
では、祖父母たちが10歳のときは、いったい(西暦)何年だったのか。
年表の中に、加えてみます。

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「戦争が終わった次の年だ。」
「同じ!」
「どんなところで遊んでいたのかな。」
「秩父に疎開してたって聞いたけど、1950年って言ってた。」
「なんで戦後から5年も経っているのに、疎開しているんだろう。」
「週末、聞いてみる。」
「おじいちゃんとおばあちゃんは4歳違いなんだ。」

年表に3世代それぞれ10歳の時期を明示することで、
点だったものが
流れの中にいるという認識へと変わってきているようです。
疑問に思っていることを直接聞いていくことで、どう見方が広がっていくか楽しみです。

何気なく書かれている言葉が、子どもたちにとっては
「何のことだろう?」と思うきっかけになっています。わからないこと、聞いてわかったこと、発見したことを付箋に記録していきます。
こうして集まった記録を証言や写真と一緒に1枚の模造紙にまとめてみます。名付けて「遊史ート」。

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「お母さんはテレビゲームが多いかも。」
「ドッジボールは、みんなやってる。」
「今はガンプラが好きなお父さんでも、子どもの頃はガン消しで遊んでた。
昔のガンプラは、今のと違って動かせないからかな。」
「昔は今みたいにサッカーやってる子は少なくて、野球が多かったって。」
「うちのお父さんも同じこと言ってた。」
「なんで、うちのお父さんはサッカーしてるのかな?」
「おばあちゃんもお母さんも遊ぶのと同じくらい家の仕事もやってた。」

出てきた遊びを自分なりに意味のある分類をしていきます。
「外遊びが多いな。」
「物を使っている遊びが多いかも。」
「親世代は、遊びが少ないなー。」
「男の子の遊びと女の子の遊びで分けてみる。」
これまでの学びを踏まえて、「不易」と「流行」の2つに分類している子もいます。
「ほっぺちゃんは絶対不易だと思うな。」
「だって、すっごくかわいいし、人気があるし、昔からありそうだから。」

ほっぺちゃん。
ネットで調べると、5年ほど前から出てきたキャラクターで、
親が子どもの頃には、まだいなかったキャラクターです。
「シルバニアファミリーは、おばあちゃんもやってたかな?」
いつから発売されているのかを見ていくと、どの時代から人気が出てきたのかがわかってきます。
「そっかー、お母さんは遊んでたけど、おばあちゃんは遊んでないんだ。」
「でも、ごっこ遊びはしてたかも。」

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放課後、持ってきたシルバニアファミリーの人形と
自分の持っているキーホルダーや人形で遊んでいます。

こうする中で、物が違っていても遊んでいることは同じなのかな?と
予測を立てていけるのかもしれません。
来週も、遊史ートを作りながら、世代・遊び・時代背景を照らし合わせていきます。それぞれの遊びを単独の点として捉えているところから、時代の流れの一部として捉えていくことが、今後の鍵となってきます。

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