タイトル:I am Special,YOU are Special.
探究領域:自主自律
セントラルアイディア:私たちは世界に一人しかいないかけがえのない存在である。
[1年生]
先週から引き続き、見た目(Form)に着目して観察していきます。
今週は紙テープを使って自分の顔や体の色々なパーツのサイズを確認していきました。
足の長さ・指の長さ・腕の長さ・頭の周り・首の周り・足首・手首・耳・鼻・などなど、それぞれに気になるところを測量していきます。
「あっ!私の鼻と耳って同じ長さだー(笑)!」
「右手の方が左手より大きいよー。」
「私は左目の方が右目より何ミリか小さいなぁ。しかもめじりのよこがちょっとへこんでる〜。」
「自分のことって知らないことのほうが多い〜。」
自分のことって知っているようでまだまだ知らないことばかりです。
先週から自分のことを観察してきた子どもたちが次に取り掛かるのは友達について観察してみること。
すると自分が気づいていなかった部分がまだ見えてくるかもしれません。
友達の顔をまじまじと観察しながら描いてみると自分と似ているところと全く違うところに気がつきます。
「わたしと目が細いところが似てるね!ほっぺも似てる。」
「Wちゃんの目ってぱっちりして大きいね。黒目がすごく大きいと思うよ!それにほっぺがちょっとピンク色だね。」
「おれとまゆげが似てる。けどほっぺは反対でおれはプクーっとなってるけど、Hのほっぺはへこんでるね。あと髪の毛がワイルドだね。」
「わたしと同じ場所の歯がぬけてる!おでこが小さいね。」
「Rくんてイタリア人みたーーい!しかもね、眉毛に力をいれるとおでこにたんこぶができて超おもしろい顔になるよー(笑)」
毎日一緒にいる友だち同士でも改めてじっくりと顔を観察し合ってみると普段意識していなかった特徴=スペシャルに気がつくものです。
それと同時に自分のスペシャルにも改めて気がつくきっかけとなりました。
これまで自分たちの見た目の特徴について観察してきましたが、子どもたちに自分の性格について知っていることを聞いてみました。
・”おこりっぽい”・・・お母さんやおじいちゃんに怒っちゃう。
・”可愛い子がいるとついて行っちゃう性格”=のび太みたい
・虫や空や鳥など観察したくなるのが好きな性格
・寝なさいって言われても寝ない性格
・感動映画を見ても泣かない性格
・お菓子が大好きな性格
・お父さんがパソコンしてるとついつい見ちゃう性格
・照れ屋・・・「好きです」って言われると照れる
・”こわがり”・・・乗り物は平気だけど怖い話やおばけがこわい
・”こいばな”のテレビ番組を見ているとトイレに行きたくなる性格
・”なきむし”
・”心配屋”・・・映画を見る時などに”チケット売り切れたらどうしよう!はやくいかなくちゃ!”って思う。
・”きれい好き”・・・部屋が汚いとイヤだし、絵を描くときに何度も書き直す
などそれぞれに認識している自分の性格について語ってくれました。
しかし、ここで浮かび上がってきたのが”性格”について話し合っているのですがどうも”性格”と”行動の傾向”が交じり合っているということ。
子どもたちと国語辞典に書かれている”性格”の意味(=その人の持っている性質・人柄。)を確認してみましたが、はっきりとは認識しづらい様子。
「性格って行動でも、身体の見た目でもないでしょ?それは分かるんだけど好きか嫌いかって性格なんじゃない?きれい好きとかさ。」なんとも考えさせられるいい疑問が子どもから投げかけられます。
「じゃあドラえもんはどら焼きが好きな性格?」
「うーん。それは違うね。」
「でもお父さんがパソコンしているとついつい見ちゃう性格ってなんかちょっと変だよね?」
「うん。それって”観察”するのが好きなのかな?」
「それとも色んなことが気になる性格?」
結局、性格の定義付けをみんなで行ったわけではありませんがおぼろげながら”性格”というコンセプトが浮かび上がってきた2週目。
翌週はさらに自分たちの内面に迫っていきます。
YI
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