特定非営利活動法人 東京コミュニティスクール

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「科学的」ってどういうこと?

タイトル:Body & Soul
探究領域:万象究理
セントラルアイディア:『アタマもカラダも使いよう』

[5・6年生]

「俺,昨日パパと話したんだけど,科学的な方法には「仮説」「実証」「分析」「結論」ってのがあるんだよ?」

「ほう,そこで言う仮説とは,どういう意味なんだい?」

今週のテーマはいきなりアクセル全開で始まりました.子どもたちが捉える「仮説」「実証」「分析」「結論」.大学院時代に研究した「科学的認識論」とまさに重なる,彼らなりの「科学論」から始まり,いきなり度肝を抜かれました.

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「結論はね,結果的にどういうふうになったかっていうことで・・・」
「結論は答えなの?」

「いや,答えではないかな,結論は仮説の進化系だよ!」

なかなかやるな...並の大学生でもここまでの科学論を持っていないぞ...と思ってしまうほど,期待をはるかに上回る議論が始まります.

じゃあ,君たちが考えてきた「仮説」聞かせてもらおうか!
それぞれで考えてきた仮説を明確に書いて,早速実験に!
今回は,特に「助走をつけて投げる」「肘が下がらないように投げる」「重心を移動して投げる」など,「フォーム」に関する方法が多かったため,映像もしっかり記録して実験をすることに.

2015_t1_body_and_soul_02_video.jpg

翌日,「意識してみたポイント」が実際に効果があったかを再検討します.
自分たちのフォームがどうなっているか,スローモーションでみたり,線を引いたり細かく確認していきます.

「三球とも肘が上がっていた!記録が上がったはず!」
「右足を蹴りすぎていた」
「スナップを効かせれば大丈夫!」
「効果を確かめるために計測記録を見てみよう」

「あれ,思ったほど伸びていないぞ」
「だんだん記録が下がってるよ...」

思っている以上に自分たちの身体を上手く使うのは難しい・・・

「『9時半,9時,3時半,バッシャーン』で投げるんだよ?」
伝わりにくいフォームの説明を,ジェスチャーと擬態語と図を使って上手く表現していきます.

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「科学的な仮説は,反対の例も調べる必要がある」
そんなことで,自分たちが考えた仮説に合致しない例を考え,実験の回数を二倍に増やしてやってみます.
また,前回の反省点,今までEvernoteに蓄積した知識をフル活用して,もう一度仮説を立ててみます.

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そして,実験.カメラも三脚に固定し,だんだんとBANEチームが,さながら「身体科学研究室」の空気を醸し出してきました.

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TY

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