特定非営利活動法人 東京コミュニティスクール

東京コミュニティスクール

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東京コミュニティスクール

いろんな場所から見る。

タイトル:静かなともだち
探究領域:万象究理
セントラルアイディア:「見方を変えると見えてくる。」

[1年生]

葉っぱだけをみていた私たちですが、今週は葉っぱだけではなく木の全体をみていくことから始まりました。

葉っぱってどのように木についているのでしょう?

「葉っぱって葉脈から水分が通るけど、木の根っこからきているんじゃない?」
と一人が言うと根っこから葉っぱへみんなでみていくと、「分かれて分かれて分かれて」と木も葉っぱもなっていることに気付きました。

分かれていく先を見ると、「ここだけ葉っぱが少ない。」と気付いた子どもがいたので葉っぱの付き方をよく見るために枝の先を間近でみられる位置に移動をしました。

よく見ると「葉柄ってどこまでなのかな?」と疑問がでました。
子どもたちも、今までは葉柄は葉っぱに付いている部分なのは知っていたけど、木に付いている葉っぱには葉柄と同じ色の部分が広がっていてどこからかが分からなくなっていました。
ここで「茶色の所までが葉柄かな?」
「緑の所まで?」
「葉っぱの根元は茶色でふくらんでいるよ。」
「枝の色が違うよ。」
「葉柄が赤い。」
一つの疑問を見るために、注意深く観察していくとまた新たな発見があります。

「葉柄が赤くなって、主脈も赤くなって葉っぱもなるのかな?」
と紅葉について話がでたので
「紅葉ってどこからなっていくのかな?」と問いかけ、木からすこし離れてみんなで木を見ると

「上から赤いね。」
「太陽にあたった所からなっているんじゃない?」
「でも内側も赤い所あるよ。」

今度は内側を見るために木の真下に行きます。
「枝が葉っぱの形してるよ。」
みんなで真下から見上げ、「ん、どういうこと?」と見ると、
「枝が葉っぱの線(葉脈)になっているんだよ。」
と枝も葉脈のように広がっているということを発見し、他の子どもたちも気づくと、
「本当だ!すごい。モミジの葉っぱじゃない大きい葉っぱがある!」と驚いていました。

木を離れた所から見たり、真下から、斜めから、木の幹に背を向けて見るなどいろんな場所から、いろんな角度からみることも見方のひとつで新たな発見がありました。

そのように観察をしながら話していくと面白い話になっていくので、時間があっという間に過ぎていきました。

GEDC0338.jpg

子どもたちも「もっと観察したいよ。」と言っています。

さて来週からは私たちが見たモミジを作っていきます。
きっと作りながらも、観察していく時間はあるのでまた新たな発見もあるでしょう。
観察して発見したことを表現する中でも発見があるでしょう。
来週もモミジを追究していきます。

MI

TCS2014年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

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