タイトル:いい仕事してますね。
探究領域:社会寄与
[3・4年生]
プレゼンテーションまで残り2週間をきりました。
子ども達は今週もひたすら製作作業に取り組みます。
必要な部品が揃わないと、次の組み立て工程に進めません。
畳部屋のあちこちからのこぎりで木材を切断する音が聞こえてきま
す。
合板をカーブ状に切るために糸鋸を使っていた女の子も、先週より
ずっと使い方に慣れてきた様子。
「ふう、今回は失敗しなかったぞ。」
部品もただ木材を切り取って終わりという訳ではありません。
この時点でささくれや毛羽立った箇所をやすりがけしとかないと、
組み立て終わってからでは手遅れの場合も。
数種類揃えた紙ヤスリを使い分けながら、丁寧に磨き上げます。
「文さん、見て見て。とりあえず遊べる状態にはなったよ!」
順調に作業が進み、とりあえずの試作品ができた子も。
「誰か、手が空いたら、俺のゲームで遊んでみてよ!」
実際に自分のおもちゃを試遊してもらうことでいろいろ見えてくる
ことがあるはず。
ユーザ視点での率直な意見をもらうため、クラスメイトに声をかけ
る場面が見られました。
周りの子ども達もそれがわかっているので、ただ面白かったという
コメントを返すのではなく、もっとより良くするためのアドバイス
という意識でフィードバックします。
「もう少し、紐がスムーズに動いてくれたらいいのになあ。」
「上級コースの方は(障害の)穴を増やして、もっと難しくした方
がスリルがあっていいと思う。」
「ボールを運ぶ箱(ゴンドラ)の部分が浮いてしまうことがあるの
で、対策が必要だね。板をもう少し斜めに立てかけてみたらどう?」
「そっかー、どうもありがとう!」
自分一人で遊んでいる分には見えてこなかった改善すべきポイント
が浮き彫りになってきました。
そんな中、4年生のある男の子にトラブル発生。
「わちゃあ。」
パチンコ玉を用いた迷路を作成していたのですが、盤の裏面に亀裂
が入ってしまったのです。
「どうしよう。もうあまり時間もないのに・・・」
とりあえず、ひびは表面ではないので、そのままにして、作業を進め
るか。
一瞬そんな考えが頭をよぎったようですが、
「やっぱり、このままだといい仕事してるとは自信を持って言えない
よなあ。」
気を取り直し、端材・廃材の中から使えそうな木材を選び、もう一度
作り直すことに。
「一部にくぎを集中して打ってしまったのも、ひび割れの原因かも。」
自身の作業をふりかえり、作業を改善する姿勢は素晴らしい!
割り箸を用いて、くぎとくぎの間隔が等しくなるよう、慎重かつ丁寧
に釘うち作業を進めます。
泣いても笑っても、残り1週間。
はたして、プレゼンテーションに間に合うようリカバリーできるでし
ょうか。
HY
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