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天気予報にチャレンジ

[5・6年生]

GWに2つのホームワークにチャレンジした子どもたち。
1つはGWの天気を天気図を見ながら自分で予測を行い、その仮説と実際の天気予報を比較してみること。
もう一つは”どうして天気は変わるのか?”ということについて今まで学んできたことを分かりやすくまとめることです。
クラスではまずそのホームワークをシェアするところから始まりました。

「天気予報してみて思ったことなんだけど、高気圧と低気圧の進むスピードの情報が大事で、遠くにある気圧がいつ日本に上陸するかを予測するにはそれを知らないと読めない。」

「たしかに。それとね、高気圧と低気圧の範囲と風向きも大切。等圧線をよく見て大きさを確認しないと!」

「急に進んでいる方向が変わる可能性があるからやっぱり風向きは大事だよね。GWに予想した翌日の天気は大体は合ってたけど途中で雨がパラパラ降ったのは全然予測できなかった。」

「テレビの天気予報でもはずれてたよ。」

「急にできる雨雲は予測するのが難しいって気象庁でも話してたもんね。」

天気予測をしてみて感じたことを語りあった後は”どうして天気は変わるのか?”ということについて各自まとめてきた資料をシェアしてくれました。
気象現象のメカニズムについての説明はできていますが、それらがどう関わり合って天気が変化していくのかということが伝わってきません。

「これじゃあテキストを見れば分かることしか書かれていないよね。よくまとまってはいるけど。気圧や雲や風がどう影響し合っているのか、そこの部分をもっとしっかりまとめないとね!」

「じゃあ”天気はどうして変わるのか?”についてKey Noteで資料を作る場合、どんなストーリーで作れば伝わりやすいかな?」と私から子どもたちに問いかけました。
しばし考える子どもたち。すると「はい!」と手が挙がりました。

「私はプレゼンテーションでは気圧の話からしていったらいいんじゃないかなって思う。結局天気ってさ、”雲”があるから変わるでしょ?その雲ができる原因の中心は低気圧だから、気圧について話してから低気圧がどうやって雲を作るか、そして雲が雨や雪や雷をどうして起こすのかって進めていくと聞いている人も分かりやすいんじゃないかな?」

「うーん。結構大事な項目がたくさんあるから説明が多くなって聞いてる人がつまらなくならないか不安だな〜。」と5年生の男の子が言いました。

するとすかさずそれを聞いていた6年生の2人が「ちょっとちょっと!そんなこと言ってちゃ始まらないよ(笑)それをどうやって面白く楽しくするのかがプレゼンじゃん!ただの説明じゃないんだから。」

6年生の言葉にハっとした様子の5年生。

「Key Conceptのところに書いてるResponsibilityの”言いっぱなしじゃないかな?”が大事なんだよ。ただの説明じゃなくてプレゼンなんだからみんなが聞きたくなるような工夫をしたりしないとさ。だから今回の始まりも最初の部分はまずは雑談からだね。」

「え!雑談?」

「そうだよ。天気に関する雑談をしてさ、それで最初の”気圧”の話に絡ませていけばいいんじゃないかな。」

「なるほど〜。」と納得のみんな。

さすがプレゼンとなると目が輝いてくる6年生たち。
いよいよテーマ学習も折り返し地点を過ぎた雰囲気になってきました。
さあ、ここからはアウトプット製作とインプットを平行して行なっていきます。
自分たちが分からないところから学んできたように、相手に分かりやすく伝えられるプレゼンを目指して追究の日々が続きます! 

YI

TCS2014年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

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