特定非営利活動法人 東京コミュニティスクール

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東京コミュニティスクール

地図に載せる情報を集めよう

タイトル:ココドコ
探究領域:時空因縁

[2年生]

今回のテーマもいよいよ折り返し地点。
前半の3週間で地図の使い方に少し慣れてきた子ども達もいよいよ地図作成のフェーズに突入します。

まずはゴールデンウィークのホームワークとして描いてきた地図を発表し合うことに。
お題は先週に実施した「まちなかオリエンテーリング(方南町編)」の帰り道を2万5千分の1の地図を参考にしながらオリジナルの地図におこすというもの。
現状の技術レベルの確認も兼ねてのホームワークでしたが、見事なまでにバラバラでそれぞれの個性が表れた地図に仕上がっていました。

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そして、それに対して、発表を聞いている側もgood & betterで建設的なフィードバックを返すのがTCS流。

具体的にgood(良かった点)として挙がった意見としては・・・
「地図記号を意識的に使おうとしているよね。」
「大きな通りとそれ以外の道の太さを変えてあってわかりやすいんじゃない?」
「方南町駅のところに吹き出しがあって、どの場所がスタート地点だったのかが一目でわかる。」
「定規も使用しながら、まっすぐな道が描けているので、次回は真似しよっと。」
「目印として使った神田川の曲がり具合がうまく表せていると思うよ。」
など。

昨年、スクールでみっちりと探究の基礎を叩き込まれた2年生。
他の子の発表を通じて、自身の作品にも使えそうなパクりポイントを発見しようとする姿勢が伺えます。

一方でbetter(改善点)としては、
・途中迷子になりながら歩き回ったせいか、チェックポイントとスクールとの位置関係が大きく違っている
・A3サイズの用紙を十分にいかせておらず、半分くらいが白紙のままになっている
・構図を意識して描き始めていないので、ゴール地点のスクール付近の地図が極端に窮屈になってしまっている
などのポイントが目立ちました。
最終的にどこまで地図の精度を高めることができるか、楽しみです。

翌日は再度方南町エリアに出かけることにしました。
同じ場所を歩くことでどんな新しい発見があるか。
しつこく繰り返すこともまた探究の大事な要素です。

「それぞれ、おすすめポイントを最低三カ所は発見しよう!」というかけ声の元、方南町駅をスタート。
当然、今回は迷わずに最初の目的地である東京メトロの車両基地の方向に進んでいきます。

途中に気になるものをいくつか発見し、写真をパシャパシャ撮る子ども達。
前回に比べ、かなり心の余裕があるらしく、新しいルートを開拓しようとする姿勢も見られます。

そんなこんなでいよいよ車両基地が近づいてくると、前回はあまり意識していなかった陸橋からの景色が気になってきました。

「あの陸橋に上った方がよく見えるんじゃない?」

早速、階段を駆け上がり、車両基地の方に目を向けると、眼下に絶景が広がります。

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「おお、車両がたくさん並んでるのがわかるね。ここはおすすめポイントだよ!」
「あれっ、丸ノ内線だけでなく、銀座線の車両もあるよ。ほら、あそこに。」
「鉄道好きのK君やR君は喜ぶんじゃない?」

この東京メトロの車両基地は全員が納得のおすすめポイントということで、地図にシールでマーキングします。
子ども達とさらに足を進めると、珍しい自動販売機が目に飛び込んできました。

「YAMAZAKIだって。初めて見るね。山崎パンと関係あるのかな?」
「ポカリスウェットも販売してるよ!ポカリは大塚のはずなのに・・・」

4月に実施したODD(街)のニコニコロード商店街調査で自動販売機を担当したこともあり、まちの自販機のことはとっても気になる様子。

こんなやりとりをしながら、まち探検をおこなっていると、あっという間にスクールに戻らないといけない時間になってしまいました。
まだまだ地図に載せる情報としては少なすぎる状況。

来週も再度出かける必要がありそうです。

HY

TCS2014年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

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