[1・2年生]
「表裏一体って何?」
まずは、聞き慣れないテーマタイトルから「?」が浮かんできます。
一文字ずつ、訓読みしてみると、
「表と裏が一番ってこと?」
「表と裏がひとつのかたまりってことかな。」
「トランプは表と裏があって、合体してひとつになってる。」
言葉のイメージができてきたところで、後々つながっていくことを期待しつつ、
話題を「自然災害」に切り替えました。
今日から新しいテーマが始まるということで、朝の会でそれぞれのテーマについて
少しだけ話が出てきていました。
そのときの「1・2年生は自然災害だね。」という言葉をもとに
「自然災害」と聞いて思いつくことをどんどん出していきます。
「自然って何?」「地球のこと?」
「災害って何?」「壊すこと?」
「地球は生きているから、動いていて、揺れたりすると爆発したり・・・」
「火山だってそうだよ。」
「マグマとか溶岩とか。名前は知っているけど、よくわからない。」
「テレビで街に川が流れてきて天井くらいの水になっているのを見た。」
「東日本大震災で木とか倒れたり、山の石がおっこってきたり、」
「福島で津波が起きて、家とか倒れて人間がつぶされて、車が水に浸かっちゃった。」
「テレビで高波注意報って見たことある。地震が起きなくても津波は起こるんだよ。」
「津波って地球が暴れてるってことでしょ。」
「自然は動かすことはできないよ。できるのは、かみさま?」
「ナマズが暴れて地震が起きる。」
「地震は石と石がぶつかって起きるんじゃない?」
「太陽が地球を吸い込んで、地球がいやだーって戻ろうとして、
その振動で地震が起きるって聞いたことがあるよ。」
意見を出している最中、ふと、外を見ると雪がちらほら。
「あっ!雪だー!」
「自然が動いてる。」「地球が動いてる!」と大興奮。
どんな話が出てきたか、確認していくと、
「あのさー、災害ってやっぱり意味がわからない。」
そこで、自然が怖いと思った経験から、災害につながっていくのではと思い、
「自然の怖さって聞くとどんなことが思いつく?」と問いを変えてみると、
「虫を食べちゃう葉っぱ」
「花カマキリって、相手を騙して食べちゃう。」
「おばけのおうちが大阪にあって、逃げられなくなるんだって。」
子どもたちにとって、自然の怖さというのは、災害とは別のイメージを
持っていることがわかり、改めて「災」と「害」について
漢字成り立ち辞典で調べてみることに。
辞典を読んでから、自分たちの言葉で置き換えてみると、
次のようになりました。
災:不幸なできごと、嫌なこと
害:邪魔すること、動きを止めること
子どもたちのprior knowledge がメタメタマップ1枚分になったところで、
「これまで出てきた自然災害で気になることはある?」と、次の段階に進みました。
「溶岩と火山は違うの?」
「大きい津波のことが気になる。」
「マグマってどういうもの?」
「高波ってどういうもの?」
「なんで自然は動くの?」
「隕石が落ちたらどこに非難すればいい?」
「雷ってどういう形?」「雷のピカピカって見たことない。」
「竜巻ってどうしてあんなにグルグルしてるの?」
「竜巻って人間が砂山を作って起きるから自然じゃないと思う。」
「風が大きくなって竜巻が起こるから自然だと思う。」
今回のテーマでは、参考図書として、『ビジュアル 地球大図鑑』を主に使用していきます。
図鑑やそのほかの資料を読み解きながら、
Knowledgeableな人(いろいろなことをたくさん見たり、覚えたり、興味を持ったりする人)、
Thinkersな人(なんか変なものを見つけて考えて、いつかは絶対にひらめく人)、
Balancedな人(片方に偏らないで両方のことを認める人)を
目指していきます。
子どもたちは、すでに図鑑に目を通していて、伝えたいことが盛りだくさん。
来週からは、資料を一緒に読み込んでいくことで、知識をどんどん更新していきます。
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