タイトル:人の心を動かすストーリー
探究領域:意思表現
[5・6年生]
冬休み明けのテーマ学習の初日。
冬休みのホームワークとして取り組んできた作品の上映会を行いま
した。
創作活動を続けていると、「自分の作品ははたして面白いのか」と
不安感に苛まれることがあります。
また、それとは真逆で内容を過大評価してしまう場合もあります。
誰であれ、自分の作品を客観的に観ることは難しいもの。
今テーマの探究領域は「意思表現」なので、自分の思いや考えが観
客に伝わる作品をつくりあげないといけません。
観客からの率直なフィードバックを通じて、作品をより良いものに
していくためのヒントを得るのがこの上映会の狙いです。
上映会にあたり、スクリーンやプロジェクターを準備していると、
案の定子ども達からは
「あんまり自信ないんだよなあ。」
「なんかドキドキしてきた・・・」
と正直な感想が漏れます。
そんな緊張感のある雰囲気の中、いよいよ上映会がスタート!
互いに製作段階の途中は知っているものの、どんな作品に仕上がっ
たか興味津々な様子。食い入るように作品を観ていました。
作品を観終えたところでふりかえりを行います。
ストーリーや演出の観点で「良かったところ」「改善した方が良い
ところ」を挙げていきます。
自分の中でもいまいちと思っていた箇所をズバリと指摘されたり、
ある演出の工夫が予想以上に評判が良かったり。
他者の視点を取り入れることで、自己評価と他己評価のギャップを
認識できることを実感しました。
また、他の子が工夫している点で自分の作品にも使えそうなものも
発見することができました。
発表会を控えているので、作品の内容については、ここではあえて
ふれませんが、
「台詞が棒読みで登場人物の区別がつきにくかった。T君の作品の
ように声の使い分けをはっきりさせたらいいんじゃないかな。」
「片付いていない部屋の様子が丸見えなのが気になる・・・」
「そうそう、あとカメラがぶれすぎで、気が散っちゃうよ。この場
面はカメラを固定した方が絶対良い!」
「作品自体はまとまってるんだけど、作品のテーマを主人公の台詞
としてそのまま言わせるのは無しでしょ。作品そのものでテーマを
感じさせないと。」
「特に海賊が向かってくるシーンはカメラワークに工夫が見られて、
迫力があった。自分の作品の参考になったよ。」
など非常に具体的なアドバイスが出てきました。
週の後半はフィードバックの内容をふまえ、ひたすら修正作業に取
り組みます。
今回のテーマも残すところ2週間。
人の心を動かす作品を作り上げるためにはどうしたらよいか、探究
を続けます。
HY
※TCS2013年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。