[1・2年生]
8人の編集者たちによる葉っぱ図鑑作りが始まりました。
蚕糸の森公園で、ほんの少しいただいてきた葉っぱを
観察して記録をしていきます。
木に名札がかかっているものは名前がはっきりしていますが、
そうでないものも多く、まずは、葉っぱの名前を知るため
図鑑を見ていきます。
「あった!この葉っぱだ!見て!」と言われ、開かれたページの
葉っぱの写真と見比べてみると・・・・
図鑑の葉っぱには鋸歯があるけど、この葉っぱのふちはギザギザがありません。
「あ、ほんとだ。」
「あった!」との声に誘われ、一緒に図鑑をのぞいてみると・・・
「枝に毛が生えてるのが特徴」って書いてあるけど、この枝には毛はないね。
「あ、そうだね。」
なかなか葉っぱの正体がつかめません。でも、図鑑に載っていることと
実物の葉っぱを観察していくことを繰り返していくうちに、
図鑑に出てくる、楕円、ひし形、鋸歯、主脈、葉柄など、
はじめのうちはわからなかった用語を理解して使えるようになっていきました。
同時に、葉っぱの裏おもて、葉脈をよく見たり、触ったりして、
確実に観察するポイントが見えてきた様子です。
それでも、どうしても図鑑から探し出せなくて苦戦していた子が
放課後に蚕糸の森に行き、公園管理の人に
「この葉っぱの名前わかりますか?」と質問。
そのときには、わからないとの返事だったそうで、
家に図鑑を持ち帰り、引き続き名前調べを続けていました。
ホームワークした結果、「いちばん似てたのはこれかな?」と
2種類、見つけてきましたが、一緒に図鑑の説明を読むと
どうもしっくりきません。
数日経ったある日、スクールに葉っぱのついた枝が届いていました。
枝には紙のメモがついています。
葉っぱも枝も、調べているものと同じもの。
でも、図鑑には、
キンモクセイの葉は鋸歯があり、つやもあります。
もっている葉っぱは鋸歯はなく、つやもありません。
公園事務所に行ってみると、いつもお世話になっている事務所の方が
わざわざスクールまで届けてくださったことがわかりました。
そして、キンモクセイのひこばえ(樹木の切り株や根元から生えてくる若芽のこと)だと
教えてくださいました。
大人の葉と孫の葉は違うってことがわかり、
図鑑で探しても見つからなかったことにも納得です。
見つけた場所に行ってみると、木が切られた痕跡が残っています。
見つけたときには気がつかなかったのに!
おかげさまで図鑑にも載っていない大発見ができました。
自分たちの作る図鑑には、蚕糸の森ならではの
とっておき情報を載せていこう!
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※TCS2013年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。