[1・2年生]
先週の「?」を確かめることに。
おわん1杯分のお米は4096粒もあるのか。
本当かどうかを確かめるために、実際に半合分のお米を数えてみました。
「10のかたまりを作ればいいよ。」2年生がアドバイスします。
「小さくて大変!」といいつつ、8人での作業は思っていたほど時間は
かかりませんでした。最後にみんなの数えた記録を足し算してみると、
4249粒
「えー!」「おー!」などの歓声が。
聞いて得ていた知識だからこそ、自分で確かめることに重みがあり、
納得感が増すのでしょう。
続いての「?」は「モミになったお米はどうなるのか。」
お米はどのようにして、私たちの元に届くのだろうか。
近所のお米屋さんに見学に行き、
お米屋さんの仕事を実際にさせていただきました。
玄米を精米機に入れ、米ぬかを取り、
7分づきにしたり、白米にしたりします。
玄米は、農家や問屋から買ってくるそうです。
精米したお米をふるいにかけ、欠けたお米を取り除きます。
また、光に当てて、黒いお米も取り除きます。
そこには、「食べられるけど、きれいなお米を届けたいから」という
お米屋さんの思いが込められています。
秤でお米の重さを計ります。
今回は、一人450gずつ計測しました。
袋の端に熱を当てて、封をします。
あとは、袋にラベルを貼ればできあがりです。
ラベルには、産地・品種・産年・精米年月日が記入されていますが、
今回は空欄にしてもらっていたので、自分たちで記入しました。
そのほか、
今年購入したという、光でお米を選別する機械を
見せてもらいました。
親切に対応してくださったお米屋さん、どうもありがとうございました。
精米したお米をいただき、早速スクールで炊いてみることに。
ここでも、いくつかの手間がかかります。
お米を水で洗い、ごみを取る。お米を研いでぬかを取る。
カップで計り、水にひたす。火で炊く。
いただいたお米は新米の「七夕コシヒカリ」でした。
旧暦の七夕の時期(8月中頃)に収穫できるお米とのこと。
甘みがあり、鍋で炊いたため香ばしくおいしくいただきました。
このお米にはたくさんのおかげさまが詰まっています。
さて、そのおかげさまはお米を作る人、お米を売る人、お米を炊く人だけ?
「道具とか、機械を作っている人のおかげもある!」
「水や電気やガスのおかげでもある!」
かげに隠れたおかげさまがいるようです。
そうなると、お米作りに必要な物を作る手間が出てきます。
昔は手でやっていたことが、今は機械になった分、手間が省けたわけではなく、
別の人が新たな手間を担っていることになります。
肥料を作る手間、農薬を作る手間、
雑草抜きの道具を作る手間。田植えの機械を作る手間。などなど、
どんどん出てきます。
これらをお米作りの手間に加えると、八十八を越えていました。
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