今週はまず「聴く」の訓練として、近所の公園に「音探し」に出か
けました。
登下校の通り道やフリーの時間の遊び場として、子ども達にとって
も馴染み深いこの公園。
ベンチに座って、耳を澄ましてみると、普段はあまり意識すること
のない音も聞こえてきます。
葉っぱがゆれる音、風の音、鳩の鳴き声、人の足音・・・
中には、アスレチックの近くで子どもがお菓子を食べている音なん
ていう意見も。
結果的に、30種類近くの音を発見することができました!
次に子ども達が挑戦したのは「音の聞き分け」。
自動車のエンジン音を、陸橋の下・公園・教室という異なる場所で
聞いてみて、どんな音の変化があったか、気付いたことや感じたこ
とを言葉にしてもらいました。
青梅街道の車通りの多さは、公園のベンチに座っていても、音とし
て伝わってきて、
「モアーンとした感じで目が回りそうで気持ち悪いよ・・・」
「自分が車に乗っているような気がして、酔った感じがする〜」
と苦悶の表情を浮かべる子ども達。
その一方で、教室に戻り、部屋の中から聞こえる自動車の音には何
とも言えない心地良さが。
同じ音でも、環境によって聴こえ方が違う不思議さを実感しました。
今週は他に「味わう」の訓練も行いました。
アイマスクをして、鼻をつまんで、いろいろな調味料を味わいます。
事前の質問では、舌に意識を集中させることで、よりはっきりと味
を感じるはずと予想した3人。
ただ、実際に砂糖をなめた際には、
「つぶつぶだから砂糖のはずなんだけど、あんまり味がしない。な
んでだろう???」
と感想を述べる場面も。
そして、目を開けて、鼻をつまんでいる手を離すと「甘い〜」。
味覚と嗅覚と視覚の関係を実感します。
ふりかえりの中では、料理は見た目やにおいや調理する音で美味し
さが増すことにも改めて気づいた子ども達。
来週も「五感をいつもよりはたらかせること」を意識しながら、ア
クティビティに取り組んでいきたいと思います!
HY
※TCS2013年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。