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まだまだ知らない”水”のこと

[3・4年生]

今週は先週から引き続いてまだはっきりと理解できていないことについて仮説を立てて検証していきました。

「ぼくらが使っている水ってどこからやってくるんだろう?」「雨」「川」「地下水」「池」
「それをそのまま人間は使ってるの?」
「違うよ。浄水場できれいにしてるんだよ。それで水道水になるんでしょ。」
今までにも何度か話題になっていることなので当たり前だよと言わんばかりの子どもたち。

「なるほどね。浄水場できれいにされた水が水道から出てくるんだな。じゃあ、人間にとっての水の使い途にはいったいどんなものがあるんだろう?」

子どもたちに尋ねてみると、”トイレ・お風呂・食事・洗濯・歯磨き・草花にあげる水”など生活用水についての意見が出てきました。
「なるほど。これは暮らしの中での使い方だね。では暮らし以外の水ってどんな使われ方してるかな?」
「農業!野菜や米を作るのに水をたくさん使っているでしょ!」
「そうだね。確かに農業はあるよね。では野菜や米以外の食べ物って水は使わないの?」
「うーーーーん。あ!牛とか豚を育てるのにも水って必要じゃない?」
「あと鶏も!」
「たしかにそうだね!では生活で使う水と農業や畜産のために使う水がある。それだけかな?もう他には人間は水を使ってないかな?」
「うーーーん。。。。」しばらく考え込む子どもたち。
「イオンとかの会社や工場でも使ってる。」

それから水の使い途の分類について資料を使って調べてみました。
すると淡水利用には都市用水と農業用水があり、都市用水は生活用水と工業用水に分類されています。

「しかし、工業用水ってなんなんだ?なににどうやって使ってるんだろう?」
「なんかを冷やしたりするのかな?それとか洗ったりするのかな?」
用途を推測しながら、なかなか意識しづらい工業製品に水が使われていることについて資料を読み込んでいき、工業用水の中にも原材料を熱するためや洗ったり煮たりする目的、また化学工業や鉄鋼業、紙・パルプ工業でもたくさんの水が使われているなど多様な用途があることが分かってきました。

そこで先週から少し話題に出ている仮想水についても資料を読み込んでみることに。
食糧を輸入に頼っている日本は輸入食品を育てるために使われた外国の水を沢山使用していることになります。こうした目に見えないところで消費されている外国の水のことを仮想水といいますが、それは農業・畜産といった食糧だけでなく工業製品についても同じことが言えます。そして日本は年間にして、なんと約640億m3もの水を仮想水としてほかの国から輸入していることになり、それは日本の年間水使用量である839億m3の約3/4にあたります。
さらにみんな驚いたのは我が国は世界でもっとも多くの残飯をムダにしている残飯大国だということ。ということは世界中の食べ物だけでなく水もムダに捨ててしまっていることと同じなのでは??? 

「食べきれないほど輸入するなんて変でしょ!もったいない。もったいない。」
「賞味期限なんて切れても食べれるんだからすぐに捨てなければいい。」
「ムダになりそうな食べ物をまだ食べられる内にアフリカに送ってあげればいいんじゃない?」
「震災の時もそうだったけど、みんな買い貯めしたりするからよくないんじゃない?ちゃんと必要な分だけ輸入すればいいんだよ。大人って頭悪いんじゃないの?」
「お金のためじゃない?」
などなど色々な意見が出てきました。さあこれからプレゼンに向けていい解決策や提案を見つけるべく来週もがんばらなくては!!来週もはりきっていくぞ〜⭐

YI

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