[3・4年生]
3週目となる今週は、引き続き5大栄養素について読み合わせを進めていきました。先週末理科実験で炭水化物に含まれる糖質を唾液の消化酵素で分解する実験を行った子どもたち。今週はビタミンとミネラルについて資料を読み込みました。
ビタミンとミネラルが体の調子を整えたり、他の栄養素の吸収を補助してくれる機能を持っていることを知り、3大栄養素である”タンパク質”・”脂質”・”炭水化物”と共にバランスよく毎日の食事でとることが健康的な体を作るために大切だということを知ることができました。
また、ポテトチップスに含まれている油分量を調べる実験を行ったり缶ジュースに含まれる砂糖の量を調べました。85gのポテチに含まれる油量は約30g。すごい量です。またコーラやマックシェイクに含まれる砂糖の量の多さを知り、さすがにみんな驚いた様子でした。
「では健康的に生きていくためにはバランスよく栄養を取れればいいのかな?」と子どもたちに問いかけてみると、最初はそれで大丈夫だという答えが返ってきましたがしばらく考えた後で「ウォーキング」や「ウェイトをつけてランニングする」という発言がありました。そして3週目の最終日は国立栄養健康研究所へ”運動と健康のつながり”をメインにお話を聞きに行くこととなりました。
研究所に到着し、案内された運動用ホールで私たちを待って下さっていたのは健康増進研究部長の宮地さんでした。
「みんな歩くのは得意ですか?まずはいつも通りの歩き方で歩いてみて下さい。」
子どもたちの歩き方を確認してから目線・姿勢(背筋をピンと伸ばす)・足の運び方(踵から降ろすこと歩幅が広くなる)を意識した正しい歩き方を教わりました。
歩き方を練習しながら最初はぎこちなかった歩き方も段々とスムーズになってきました。また1分間の歩数も計測したところ大体125歩/分ということも分かりました。
「健康な生活を送るためには栄養バランスの取れた食事だけじゃなくて適度な運動と適度な睡眠も必要なんだ。でもね、運動って言っても正しい歩き方で歩けばウォーキングもとてもいい運動になるんだよ。エネルギーを燃やせるんだよ。君たちは一日の内どれくらいの時間歩いているかな?」「30分くらいかな。」「多分20分くらい。」「分はよく分からないけど1万歩くらいだよ。」と子どもたち。
「目安としては毎日1時間くらい歩くとちょうどいい運動量になるんだ。意識して1時間は歩く時間を作るようにしてみてね。」
子どもたちの座る姿勢と立つ姿勢についても背筋をピンと伸ばすことで意識せずに楽な姿勢を取るよりもうんとエネルギーを使うことができることを教わりました。
「君たちはいつも何時くらいに寝ているかな?」「10時」「8時」「9時」
「そうか、10時は少し遅いなー。君たちには10時間は寝てほしいな。せめて9時間は寝てくれよ。人はね、寝ている時に体が作られていくんだよ。だから君たちみたいに成長している子たちにはたくさん寝てほしいんだよ。」
と日常でもできる適度な運動と休息の大切さについてお話を伺うことができました。
その後部屋を移して栄養に関するお話を伺って質問を幾つかさせて頂きました。やはり健康な生活を送るには、健全な食生活と適度な運動と適度な休養のバランスが大切だということに気づかせて頂くことができました。やはりキーワードはバランスなのですね。
国立栄養健康研究所の皆さまお忙しいところ丁寧に対応して頂き、貴重なお話を聞かせて下さいまして本当にどうもありがとうございました。
YI
※TCS2012年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。