[3・4年生]
TCS版詩のボクシングは大盛り上がりのうちに幕を閉じました。
子ども達は見事、粗大ゴミが捨てられていた東京湾になりきり、
人間の勝手な都合で釣り上げられてしまったマグロになりきり、
名前と花の色の不一致に苦悩するバラになりきり、
ふわふわモチモチの大福になりきって、朗読しました。
また、動物園のリスの素早さや無表情にたたずむ面梟への素直な驚きや、
公園で子ども達が遊んでいる様子から見出した石の音の楽しさを
表現しきることができました。
推敲に推敲を重ねて出来上がった自信作を、それぞれが思い思いの
パフォーマンスで披露した素晴らしい発表でした。
また、会場からの質問に堂々と答える姿は今回のテーマの充実感を
表していたのではないでしょうか。
ふりかえりシートにも、
「勝敗をつけるのがもったいないくらいどの詩も素晴らしかった」
「見たり聞いたりしたものを深く感じ、それぞれの表現方法で
きちんと伝えられていた」
「詩とは何かを自分の言葉で理解できている様子が伺えた」
など高い評価を多く頂き、子ども達も自信を深めていました。
「意思表現」という探究領域に属する今回のテーマでは、
『詩』という方法を用いて、自分の心に刻まれた発見や感動を表現することを
学んできました。
そして、自分の発見や感動がより鮮明に聞き手に伝わる詩を書くためには
どんな工夫をすればよいか、何度も作品を推敲し、より良い表現を
追求してきました。
「詩のボクシング」における観客からのフィードバックは、
相手の心に響く表現とは何だろうということを子ども達に考えさせてくれる
良い機会になったように思います。
一つ一つ言葉を丁寧に紡いでいくことで相手と繋がることができる、
そんな感覚を実感できる素晴らしい学びになりました。
HY
※TCS2012年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。