特定非営利活動法人 東京コミュニティスクール

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推敲、推敲また推敲

[3・4年生]

新宿御苑、築地場外市場、井の頭動物園、橋本鋳造所と4つの旅を終えた子ども達。

旅を通してたくさんの詩が生まれました。

同じ景色を見ていたのに、注目することや感じることは様々。
それぞれの個性が詩に表れています。

でも、今回のテーマの目的はただ詩をつくることではありません。
「自分の発見や感動が伝わる詩をつくる」ために、詩を推敲する段階に入ります。

詩の推敲に先立ち、私が書いた玉子焼きの詩を読み直すと、
「擬音語を使って面白いけど、結局美味しかったのかどうかが伝わってこないなあ。」
と手厳しい意見が。。
「じゃあ、みんなでこの詩を書き換えて、築地の玉子焼きを食べた時の感動が
より伝わるようにしよう。」と皆で一つ一つの言葉を見直していきました。

すると最終的には元の詩から全然違うものができあがり、これには子ども達も驚き、
推敲の重要性を実感した様子でした。

20120702wk_1.JPG

そして、いよいよ今まで書き溜めた詩の中から、発表会で披露する詩を2つ選ぶことに。
最初の旅の時点で発表する詩を心に選んでいた子もいれば、何度も選び直す子もいたりと
ここにも個性が表れます。

「この作品で一番伝えたいことは何?」
「この表現で自分の感動や発見が伝わるかな?」
「この表現は説明っぽいなあ。どう書き換えたらいいだろう?」

私からの問いかけに頭を悩ませながらも、諦めることなく、粘り強く何度も表現を
見直す子ども達。
より良い詩を発表したいという思いがそうさせるのでしょう。

20120702wk_3.JPG

そして、ホームワークも含め、3日間かけた推敲作業を終え、できあがった作品達。
子ども達の表情からは、一つ一つ言葉を丁寧に紡ぐことの大変さと同時に、
それをやりきったという自信に満ちていました。

来週はいよいよ最終週。
発表に向けて、練習を重ねていきます。

HY

TCS2012年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

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