[3・4年生]
「詩人の旅」1週目は新宿御苑への旅です。
前の時間に、工藤直子さんの「のはらうた」の読み聞かせにはまり、
自分とは別のものになりきることの面白さを体感した子ども達。
子ども達の心の中に「まねして作ってみたい」という気持ちが高まった
ところで、さっそく次の日、新宿御苑に出かけることにしました。
当日はあいにくの天気でしたが、「お客さんが少なくて、快適快適~。」と
特に気にする様子もありません。
フランス式整形庭園のバラ花壇には100種類以上ものバラが咲き誇り、
私たちの到着を待ち構えていました。
「すげー。こんなにバラがある!」
小雨の中、子ども達はバラの花の様子を観察し、思い思いに気付いたことや
感じたことをメモします。
中には持ってきたデジカメでばしばし写真を撮る姿も。
名前からイメージを膨らませる子、花の色の多様さに驚きを隠せない子、
トゲの違いに注目する子。
これが詩作のときにどういう違いで表れてくるのか、気になるところです。
次の日、バラの花についてどんな発見があったか、みんなでイメージマップを
作ることにしました。
メモや写真を見返したり、他の子の発言を聞くことで、子ども達の中に
昨日訪れたバラ園の様子がよみがえってきます。気付けば、模造紙に
書ききれないほど言葉が出てきました。
そして、いよいよエジタイン版のはらうたの作成にとりかかります。
「のはらうた」の面白さをまねようと、ペンネームやタイトルにも工夫を
凝らす子ども達。3人ともペンがスラスラと進みます。
初日に詩作にチャレンジさせた際には、「えー、何書いたらいいか、
わかんない。。」と固まってしまう場面が見られたのが嘘のようです。
どの作品もまだまだ荒削りですが、何よりも「詩を書きたい」っていう
気持ちがこちらにひしひしと伝わってきました。
これから旅を続けながら、詩人の技を盗みつつ、みんなの詩がどんな風に
変化していくのかとても楽しみです。
HY
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