特定非営利活動法人 東京コミュニティスクール

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優先座席に座る?座らない?

[3・4年生]

ハンバーグ白熱教室もいよいよ最終週。
今週は以下のお題について議論を繰り広げました。

 第四講目「立入禁止区域に入って遊ぶ?遊ばない?」
 第五講目「優先座席に座る?座らない?」
 第六講目「下校中に友達からアイスをおごられたら、もらう?もらわない?」

ここでは、第五講目の様子を取り上げたいと思います。
電車内で優先座席だけ空いているのを見つけたときに、周囲にお年寄りや
体の不自由な方がいなければ、あなたならその優先座席に座るだろうかと
いう内容で子ども達に問いかけます。

お題の内容を伝えた途端に、子ども達は優先座席にまつわる実体験を
次々に話し出しました。

「以前、電車で席を譲ろうとしたんだけど、断られたことがあるんだよね。。」
「席を譲るには勇気がいるんで、なかなか自分から声をかけることができないなぁ。」
「私はバス通学なんだけど、優先座席が周囲のお客さんからの注目を浴びやすい位置に
あるので、座ることそのものに抵抗感があるかも。」
「僕は普段から席を譲るよ!」

自らが直面したことがある問題だったようで、過去のどの議論より具体的な意見が
飛び出します。

そんな中、

「そもそも優先席って何のためにあるんだろう?」

と、元々の目的に立ち返って、考え直すことにしました。

世界では優先席がある国の方が実は少数派であることや横浜市営地下鉄の
全席優先座席の事例を紹介すると、とても驚いた様子の子ども達。
ちなみに、横浜市営地下鉄の事例とは、全席を優先座席にしたものの、
期待した効果があがらず、結局、「最優先席」という名の特別席を設けると
いうもので、子ども達からも「意味ないじゃん!!それなら、普通席と優先座席の
パターンと全然変わらないよ。」という声で一杯でした。

議論を通じて、子ども達と再確認できたのは、

「優先座席があろうがなかろうが、自然に席を譲り合える雰囲気が
うまれたらよいな」

ということ。
わざわざ優先席を設けないといけないという日本の状況に少し恥ずかしさを
覚えたようです。

計6回の議論を終えた子ども達。
いよいよ来週からはテーマ発表会の準備に入ります。

HY

TCS2011年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

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