[3・4年生]
今週から新テーマ「食わせ者」が始まりました。
“食糧”ということを題材に授業を考えると内容が非常に広範囲に渡ってきます。
その中で、今回は《いつでもどこでも食べ物を入手し空腹を満たせることは決して当たり前のことではない》という認識を子どもたちが持てるようになることをゴールイメージとしています。
1週目は食糧のリスクについてイメージマップをみんなで作りました。私が「お店に今までと同じように食べ物が並ばなくなる可能性があるとしたらどんな場合が考えられるかな?」と問いかけると、子どもたちから意外なほど沢山の意見が出てきました。
「戦争があれば食べ物が食べられなくなるよ。」
「おじいちゃんが小さい頃はいつでも空腹を満たせていたわけじゃないよ。」
「放射能汚染」
「地震が起きたら3.11みたいに品切れになるよ。」
「地球温暖化。」
「人口がこれから増えすぎて食べ物が追いつかなくなるんだってよ。」
「菌がついてお肉が食べれなくなるよ。」などなど。
意見を出してくれた子どもに、なぜそう思うのか?どこで得た情報なのか?を聞きながらそれらの意見についてみんなで考えをシェアしました。
また木曜日の給食の際、まずは自分たちの身の周りを見てみよう!ぼくたちはどれだけの食糧をムダにしてしまっているのか?ということを調べるべく給食の食べ残し調査を行いました。
全校で残した給食は何人分に値するのかという観点と3,4年生については個人で残した量(g)についても測定しました。算数の要素も多分にあるため初回は不慣れなこともあり思った以上に時間がかかりました。
しかし、やはり百聞は一見にしかず!
実際に食べ残しを給食の器に再度盛り直してみるとかなりのボリュームになりました。それを見て「神様ごめんなさーーーい!」「これをアフリカにあげればいいんじゃない。」と口々につぶやき、子どもたちは少し揺さぶられた様子でした。
来週は給食を作ってくれている救世軍のカフェテリアと百貨店の食料品売り場へ見学に伺い、廃棄処分の現場や工夫について探究してきます!
HY/YI
※ TCS2011年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。