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「Body and Soul」~ふりかえり

[6年生]

・合格!競技会で記録を伸ばせ!
・これまでで最高の部類に入るプレゼンだった。
・ポインターも使いこなし、自分の言葉でしっかり説明しているところから、いかに
自律的に追究しているかわかった。

参加者のフィードバックの通り、子どもたちは本当に素晴らしい発表をしました。
テーマ発表恒例の「大人からの質問」にも、パソコンを手際よく操作して、その質問
に関連するスライドを再度映し出して答えようとする……質問内容がはっきりしない
場合は、もう一度質問内容を確認する……鍛えるべき筋肉についての質問が来る
かもしれないと想定して作成していた資料を、案の定、その質問が来たときに用いて
説明する……立派な「学会発表」になりました。

しかし、子どもたちは、この発表は「中間発表」に過ぎないということもしっかり自覚
しているところがさらに素晴らしい!のです。「終わりが始まり」というのがテーマ学習
の合言葉。テーマ発表翌日の「ふりかえり」では、もっとよくしたい!という観点で、
2つのことを考えました。1つは、今回の発表でいまひとつ聴衆に伝わらなかった部分
を再検討すること。そして、もう1つは、11月に行う記録会で記録を出すために
どのようにトレーニングするかということでした。

まず1つ目の点については、「力=質量×加速度」というニュートンの運動法則と、
身体で生み出した力をうまく伝えるための連続的動作であるキネティックチェイン
とがどうつながるのか、いまひとつ聴衆に伝わらなかったところが最大の反省点
でした。もしかしたら、まだ理解していないのでは……という疑念を聴衆に持たせて
しまったことが子どもたちは悔しかったようです。

ボールを放すときに力を加えるということは、ボールの初速を上げるということで、
ボールを放したときの初速が上がればそれだけ飛距離は伸びる。そう伝えたかった
のに、うまく説明できなかった……しかし、それも現状の実力です。さらに説明の
精度を上げるべく今後も精進また精進です。

失敗は学びの種!しっかり「ふりかえり」、前向きに再スタート!です。

ボールにより多くの力を与えるためにキネティックチェインを意識する……
その結果、ボールの初速が上がり、飛距離が出る……
このことを検証するためには、腕のふりのスピードを計測し、ボールにどれだけの
加速度を加えたかを調べればいいかも……
子どもたちは、改めて丸山先生から聞いた話を思い出し、新たな追究のタネを
見出したようです。

記録会に向けては、故障しない投げ方、準備運動と運動後の身体の管理も
考えて練習しようということになりました。

子どもたちは、テーマ学習の追究サイクルを自覚し、いままで以上に追究計画を
しっかり立て、また、追究すべき問いを明確にして地道に進んでゆきました。
決して先生から言われたからではなく、自律的にやりきったことが、今回のテーマ
学習の最大の成果であり、評価ポイントでしょう。

「知を活用して知を創る」探究学習を子どもたちは見事に実践しました。

RI

TCS2010年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

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