いよいよ新聞社潜入(?)
用意はいいか?!
4年生&5年生で構成される竜王&Tクラスのテーマ学習。
現在は、メディア・リテラシーについて探究を進めています。
マス・メディアの代表格である「新聞」がどのように作られているのか知るために読売新聞本社を見学することにしました。
まずは、千葉から来た小学6年生約100名と一緒に解説DVDを見ました。記者は、現場で書いた記事をネットで本社編集部に送り、編集会議を経て紙面が作られるとか。速報性に対応するために苦労しているんですねぇ。
さあ、いよいよ印刷工場。歩いていても、プーンとかおるインクのにおい。「くさい!」と顔をしかめる子もいるが、「きらいじゃないかも!」という子も。あの大手町の一等地のどこに「工場」があるのかと思えば、どんどん階段で地下に降りていく…えっ、地下5階?新聞社の地下はまるで要塞のよう!
超高速輪転機は、1分間に7万部~9万部を印刷。ゴウッとすごい音!解説の声は聞こえません。「ねえねえ、おっちゃん…みんな耳栓してるよ!」
夕刊が校了し、編集部では反省会議と思える会議がひっそりと行われていました。社会部、科学部、政治部、経済部、机にはほとんど人がいません。朝刊印刷直前の午前1時頃、編集部がごった返すとか…解説パンフレットを見ると、寝室もシャワーも本社にあります。「新聞記者って大変だなあ。でもなってみたいかも…」という子どもの声。
さあ、最後は新聞製作体験。
「今日の見学のことを記事にまとめよう!」「主見出しは何にする?写真下の絵解きは?」新聞社の人は専門用語でどんどん子どもたちに質問します。うーんと悩んでいると、「新聞は時間が勝負!しっかり考え、すぐ決断しないとね!」鋭いゲキが飛びます。「記事はねえ、4W1Hが肝心!」「主見出しとそで見出しで言葉がダブっちゃだめなんだよ。」と、アドバイスを受けながら記事をまとめてゆきました。あらかじめ作られたひな型に合わせただけなのですが、記事の構造をしっかり実感させるようになっていて感心しました。
「あっ、新聞が運ばれている…」
帰り道、子どもたちは地下鉄の売店に運びこまれる夕刊の束を目ざとく見つけます。現場体験学習は、子どもの探「求」心に間違いなく火をつけます。この火を灯し続けることが、探「究」学習。
どんな学びの場をコーディネイトするか…考えながら家路につきました。