【探究領域】共存共生
【セントラルアイディア】禍福は糾える縄の如し。
<テーマ学習> レポート
ケッカイって呪術廻戦で出てくる。ケッカイが張られると見えてるモンスターが見えなくなる。目に見えないけど、こっちとむこうに分かれて、中に入れないようにするものが結界?
どこからが恩恵で、どこからが脅威なのか。
これまで見てきた自然のしくみから、風、水、地について「恩恵と脅威」の両側面で整理していき、結界を張るとしたらどこになるかを考えていきました。
「野球のボールを飛ばしてくれる。」
「紙飛行機がよく飛ぶ。」
「風のおかげで足がはやくなる。」
「凧も風があった方がよく飛ぶよ。」
最初に浮かんでくる恩恵は、「風があってよかった」と思う場面。
そんな中、
「風で死ぬってことあるのかな?」と視点を変えた発言が。
「子どもの傘が飛ばされて窓ガラスにあたった映像は脅威だったよね。」と、先週見た、風が強くなるとどうなるのか実験検証した動画を話題にしてみると、脅威の部分が思い出されてきます。
「竜巻で家や建物が飛ばされて何もなくなってしまうんだった。」
「風で何かが飛ばされるってことはある。」
「外でお弁当食べたとき、風でビニールが飛ばされたことがある。」
風で死ぬことがあるならば、風はない方がいいのでしょうか。
風はなくても生きられる?と投げかけてみると、
「風があるから水蒸気が上がって雲ができるから、風がなかったら、雨が降らないんじゃない?」
「空気をきれいにしてくれるのも風だから、空気がたまって汚れちゃう。」
風がもたらす恩恵のおかげで生きれられる環境になっていることもわかっています。
それぞれがまとめた風についての恩恵と脅威がこちら。
「寒がりの人にとっての風は嫌なものだけど、暑がりの人にとっては好きなものになるから、それを結界の近くに書いた。」
「恩恵と脅威の真ん中を結界にした。」
「命や生きることに関係してくることで分けた。」
人によって好きか嫌いか分かれる物事なら、恩恵か脅威になるかは人によって変わる。けれども、誰にとっても欠かせない恩恵や、避難すべき脅威は、命に関わってくる。それぞれ考えた結界の場所は違えども、こうしたことが見えてきたようであります。
冬休み明け初日。この日は雪が降ってきました。
1月4日に山形県内で報道された雪に関するニュースを2つ紹介。
雪、つまりは水に関する恩恵と脅威について、グループメンバーを変え、ワークシートの形を変えたら、どこに結界を張るのか、考えていきました。
「スキーは楽しいけど危険で怪我することもあるから両方。」
まさに、雪は恩恵と脅威が表裏一体で見えてきやすいものであります。
「飲み水に必要な水は山や川があるおかげ。」
「いちばん大事なことだからこの場所。」
「水がないって脅威もある。」
「体が汚れると病気になる。お風呂の恩恵は、お湯の恩恵。」
ほかにはどんな結界が考えられそう?
そんな質問に、「石」「火」といった答えが返ってきました。
石は元を辿れば、岩であり、山であり、地面でもあります。砂や土にもつながります。火も同様に恩恵や脅威が考えられそうです。また、火災は、地震の二次災害としての脅威でもあります。
そこで、「地」についての恩恵と脅威について考えていくことにしました。
「結界が2本あった方がいいな。」
「なんだか、波みたいな結界になっちゃった。」
「結界に色をつけて危険か安全かを表してみた。」
同じ自然のものでも恩恵と脅威の両側面がある。一概にいいものわるいものと言えないからこそ、結界の位置、形、色などに工夫が見られるようになってきました。
なくてはならない自然の恩恵。だからこそ、その脅威とはどう向き合っていけばいいのか。終盤は、災害への備えについて考えていきます。
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(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
・2021年度 年間プログラム(PDF)運用版
・テーマ学習一覧表(実施内容)