【探究領域】共存共生
【セントラルアイディア】互いの人権の尊重が、自由・正義および平和の基礎となる。
<テーマ学習 レポート>
【世界にある人権への脅威を知る】
人権宣言について認識を深めた後、ここからは具体的な「世界で起きている人権への脅威について」探究していきます。
現在の日本、そして世界では日々ニュースでも取り上げられている人権に関わってくるニュースや報道がなされています。
子ども達の中で現在、自身の気になるニュースやトピックをあげて、それをもとにディスカッションしていきました。
過去の人権問題や人種差別、そして今現在起きている人権を脅かす報道など、様々なトピックが出てきました。
そのトピックに対して、どうしてそのニュースが気になったのか?その報道からどんな情報を得たのかをシェアしながら、全員で話をしていきました。
トピックのジャンルは様々なものがあり、「差別」「人権侵害」「理不尽」「自由」「正義」「平和」など子どもたちの視点でジャンル分けされました。
その中でTCSスキルの1つである「リサーチスキル」についても確認していきました。子どもたちの反応としては「こんなにリサーチってするんだ!」「なんで再調査するの?」「考察ってなぁに?」「省察ってなぁに?」とわからない言葉や文章に釘付けになっていました。
改めてスキルを意識して考えてみると、リサーチの流れやその都度、何をしたらいいのか可視化されて、子どもたちの中でも理解できたようです。
こちらはTCSで選定してプログラムに落とし込んでいるリサーチスキル。子ども達と改めてシェアしてみました。
様々なトピックが上がっている中、一番多かったのが「オリンピック森氏辞任の話」でした。
「こんなの女性差別だよ!」「世界の人にも影響与えてるじゃん」「言ってる意味がよくわからない!なんで女性なの??」と様々な疑問や意見が出てきます。
ミャンマーで起きているクーデターについても話題になりました。
知っている情報を出し合って、そのトピックの本質に迫っていきます。
情報を集めていく中で出てきた疑問を、さらに深掘りして調査。新たに得た情報を整理していきました。情報を整理していく中で子どもたちなりの今の解釈をあぶり出していきます。
残念なことに、情報が少なかったり情報の意味が全て理解できていない中での解釈は難しいことがわかり、さらにリサーチのプロセスを使いながら情報収集に力を入れていきました。
子どもたちのディスカッションレベルもリサーチスキルも、まだまだスキルアップが必要な段階ですが、調査していく上で見えてくる背景や本質に、子どもたちはこのテーマの面白さや、世界の人権に関する出来事に興味関心が溢れてきたことを感じました。
week4 ではさらに、様々なトピックを深掘りしていきながら、人権の尊重やそこから生まれてくる自由、正義、平和とは何か?を考えていき、葛藤の克服へと探究は進んでいきます。
HM
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(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
・2020年度 年間プログラム(PDF)運用版
・テーマ学習一覧表(実施内容)