【探究領域】共存共生
【セントラルアイディア】互いの人権の尊重が、自由・正義および平和の基礎となる。
<テーマ学習 レポート>
【世界人権宣言を読み込み、その背景や歴史見ていく】
「世界人権宣言」の存在を知り、その内容を読み込んでいく中で子どもたちは、人々の要求によって「世界人権宣言」が生み出されたことに気づきました。
その30の条約で謳われているひとつ一つの語彙や意味を解釈していきました。
中でも「人種差別」や「平等」、そして海外と日本の現状を比較して見ていきながら、ディスカッションしました。
「泣き寝入りはしない」という条約にある言葉にキッズは、「僕は泣き寝入りしたことがある!」と発言。そこから「何?何?どんなこと?」と話し合いが。でもそのキッズは「言うと問題になるから言いたくない。」と発言を拒否。
「世界人権宣言にも書かれてるじゃん!法律で守られてるんだから泣き寝入りはしないって。」
「TCSのなかで泣き寝入りなんてありえないよ。」
「思っていることがあるのなら、言わないと。みんなで話そう!」
と話し合いの場が持たれました。
そしてそのキッズは思い切って話を打ち明け、ひとまずは一見落着したことは子どもたちの人権に対する変化の現れかなと感じました。
そして「世界中のすべての人々のために 世界人権宣言ができるまで」を視聴することで、その背景や変遷を理解していきました。
子どもたちの人権に対する考えや思考が動き始めたのを感じました。
チームに分かれて、気になった人権宣言の条約と、実際に起こっている人権への脅威について子どもたちなりにまずは調査していきました。
「世界人権宣言」が作られているにもかかわらず、世界では人権を脅かすような脅威がたくさんあることに、子どもたちの思考は「どうして日本では難民は受け入れられないの?」「なぜ働く自由が与えられていない?」など疑問が多く出てきました。
ジャーナルノートの書き方も少しずつですが、レベルアップしてきた感はあるものの、まだまだ「メモを取る」「ノートを取る」の使い分けは物足りなさを感じます。もっとツッコミを入れて、ジャーナルノートの書き方もレベルを上げていく必要があります。
出てきた疑問に対するリサーチスキルも発揮されていく場面が増えてきました。あえて、リサーチスキルの具体的な話をして意識させ、仮説の構築からまとめまで常に頭の片隅に入れて考えていきます。
子どもたちの情報収集している姿は頼もしくも見えてきました。
収集した情報を分析して、そこから見えてきた背景や事実を受け止めて自身で考えていく。そんな流れが出始めた5年生でした。
week3 からは実際に世界で起きている「人権への脅威」について探究していきます。
HM
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(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
・2020年度 年間プログラム(PDF)運用版
・テーマ学習一覧表(実施内容)