【学年】3年生4年生
【探究領域】共存共生
【セントラルアイディア】私たちは水と共に生きている。
「あぁ、喉が渇いた」「げっ、手が汚れた」「寒いからお風呂に入ろう」そう思ったらすぐに蛇口をひねり、たっぷりと出てくる”きれいな水”を惜しげもなく使う。
日本に暮らすわたしたちにとって、これは疑いようもない”当たり前のこと”であり、むしろ「自由に使える権利がある」とすら思っている人も多くいるのではないでしょうか。
そんな”水”は使うためだけのものではなく、わたしたち人間の体を構成する大きな要素でもあり、生きるために必要不可欠なものであるといえます。
しかし、それは人間にとってのみ必要なもの、なのでしょうか? 動物や植物たちだって、水なしでは生きることができないのは明白だし、
よくよく周りを見渡してみれば、海に寄せる波も、湖も、小川も、地下水も、氷河も、雪や雨も、元を辿れば”水”であるということ。
そうやって、地球上にあるすべての水が循環し、昔から今に巡り巡って”命の源”としてつながっているものであります。
それなのに、世界に目を向けてみると、人口・技術ともに急成長を続ける途上国でインフラの整備が追いつかず、十分な水が飲めないという現状があったり、
国家間での水の奪い合いが起きていたりと、たった一つの”命の源”を巡って、人間による勝手な争いや不平等が生じているという事実が起きているのです。
そこで今回のテーマでは、「水」という存在にフォーカスし、生命が生活を営むうえでの重要性や、使い続けることによって起きうる影響を紐解いていきます。そのうえで、様々なものを清める浄化力をもっている水。モノを押し出したり流したり削り取ったりと、人力では到底敵わないパワーを持ちあわせている水。そして、自由自在に形を変えていくことができる柔軟性がある水など、”水の持つ多様性”からヒントを得ながら、これから先も水と生き続けていくためにどう行動していけばいいのかを模索していきます。
MK
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(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
・2020年度 年間プログラム(PDF)運用版
・テーマ学習一覧表(実施内容)