【学年】 1年生
【探究領域】自主自律
【セントラルアイディア】私たちはかけがえのない存在である。
<テーマ学習レポート>(G1)
「I am Special, YOU are Special」_week3
ちょうど、テーマ学習半分の第3週目がスタート。
2週目で測った体の長さや大きさを、「記録」として紙ベースにきちんと残していきます。
それから、自分や友達の体にはどんな「特徴」があるか。これまた言葉で表現し、ポストイットに書き合いっこ。気付いた特徴は、書いたあと相手に渡してあげます。
そうやって、これまで顔や体をよーくみながら発見した&発見してもらった特徴たち。今一度見返したあとは、ここで「整理」をすることにしました。
今回のテーマの軸にしているのが、自分を知る4つの視点。
(1) 「みんなが知らない、わたしだけが知ってる自分」
(2) 「みんなもわたしも知っている自分」
(3) 「みんな知ってて、わたしだけ知らなかった自分」
(4) 「まだだれも知らない自分」
この4つの表を使うことで、自己目線と他者目線があることを認識し、自分を多面的にみるための「見型」を育むことにつながります。
「う〜ん、これはみんな知らないから(1)かなぁ」などと悩み中。
どれに当てはまるかわからないときは、「ねぇ、僕の足の裏にホクロがあるの知ってた〜?」など、みんなに聞いてみるキッズも。友達のリアクションをみることで、どの特徴がどこに当てはまるのか。感覚的に理解しながら共通概念をつくりあげていました。今まで「なんとなく」でしかなかった視点も、整理することでぐっと輪郭を帯びてきます。
「自分のことは全て出た?」と問いかけると、
「まだまだありそう」というキッズから、「あとちょっとならありそう」「あるかわからない」というキッズまで様々。
「じゃあ、まだ知らない自分を知るにはどんな方法がありそう?」と聞くと、「お風呂に入って鏡で見る」「友達や家族に聞く」「写真を撮って見る」と、いろんな声が挙がりました。
それぞまさに、「自分以外の目で自分を見る」ということ。
これまでずっとやってきた「自分の目でみる」と対になる視点です。
そこで、谷川俊太郎さん作・長新太さん絵の人気絵本「わたし」を用いながら、自分以外の視点から自分を見ることで、いろんな自分が発見できるんだ!ということを話し合いました。「あっ!そうか!」と、ハッとした表情に変わったキッズが印象的です。
「自分以外の目で自分を見る」ため、さらに動画をみることにしました。
なぜなら、動画には動きがあるから。「仕草(体の動き)」「表情(顔の動き)」「クセ(よくやっちゃう動き)」が自ずと見えてきますよね。
自分のことを客観視するのが恥ずかしく、「きゃー!」と言うキッズたち。気持ちはよくわかります(笑)
それでも、「ヘディングする真似をするクセがある」「よく靴下を回してるよね」「私、よく足と足の間を触っちゃう(落ち着くらしい)」「僕、おなか出してた」など、友達や自分の動きを改めてみることで、また新しい発見が次々に飛び出しました。しかしよくよく聞いてみると、その動きには理由があることもわかりました。
来週からは、一人ひとりの内面にぐっと迫っていきたいと思います!
MK
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(参考) TCSテーマ学習については、以下よりご覧ください。
2018年度プログラム_基本形 ・ テーマ学習一覧表_実施版