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「お客様の笑顔を獲得せよ」G5G6テーマ学習 レポート5

【学年】 5年生 6年生
【探究領域】社会寄与
【セントラルアイディア】 事業の目的は顧客の創造である。

<テーマ学習レポート>

本番営業1回目。集合時刻を開店30分前に設定。本来は休みの日曜日、参加者全員が定時に出勤。けれど、10分たっても準備しようとしません。「あと20分だよ」といっても「まだ20分もあるし」といった感覚。 待ってくださっている方がいた中、 開店できたのは開店時刻後でありました。

下級生から「今度はいつやるの?」と聞かれたときには答えていた5・6年生ではありましたが、本番営業はあえてTCSキッズには公には宣伝しないで実施することにしました。

休日にも関わらず、いらしてくださったのは、下級生やTCS関係の方々。気がつけば、見知っている人ばかり。

「ちょっと、宣伝してくる」とフェスタのときのように外に呼び込み活動に出かけだします。すると、何人かの方がご来店。閉店間際は、近隣の方が目立っていました。

片づけは前回よりも手際よくなっていました。集計できるところまでやって解散しました。「132人も来たよ」「ほんと?」何の数かというと、レジでの支払い回数であります。それだと、延べ来客数はわかっても、実質の来客数はわかりません。そのうち、近隣の人はどのくらい来たのかは気になるところ。「アンケート用紙をみると5人かな」「5人以上いたと思うけど」「TCS関係の人は何枚?」アンケートの記入を徹底できなかったことから、大事なデータが取れなかったことが発覚。「書いてくださいって張り紙しておいたのに。」といっても、それはこちらの都合。気づかない場合の方が多く、字が読めない子もいます。声をかけなければ、書いてもらえないという認識が必要になってきます。

アンケートの中には、貴重な意見がたくさんありました。「声をかけてもらえてうれしかった」「元気よく接してくれた」という意見もある一方で、「元気よく!」「お店が寂しい感じ」「どこかわからなかった」といったいう意見もあります。お店の外観や商品陳列の写真を見せると、「確かに」と納得。

「でも、利益が出ててるから大失敗ではないよ。」「お客様の笑顔を獲得、全然できなかったわけじゃないし。」とちょっと甘めな評価。

すべてのお客様の笑顔の獲得を目指していないこと、呼び込みをしないとお客様が来なかったという宣伝不足、ふりかえりをして改善案まで考えていたのに実施しなかったことなどを考えれば、顧客の創造という目的は果たせていない現状であります。ここは「それじゃ一体、顧客の創造って何なのだろう」と初心に返るチャンスです。また、開業前に理想としていた自分たちの思いを読み返してみます。

今回のテーマ学習で特に発揮していきたいTCSスピリットはOwnershipとResilienceです。人任せにしないで自分が動くこと、今の状況をよりよくしようと奮起することができるかどうかであります。

ポスターもバージョンアップして仕上がり、保育園、公民館、TACに行って、子どもたちが目につきそうで貼ってもらえる場所を開拓します。チラシを置くことも承諾をもらったり、配布も積極的にできるようになってきています。

何事も準備が肝心。今週のがんばり次第で2回目の営業が大きく変わってくることも響いてきました。外回りにデスク仕事に、それぞれのOwnershipとResilienceが発揮出されています。

AN

——
(参考) TCSテーマ学習については、以下よりご覧ください。
2018年度プログラム_基本形テーマ学習一覧表_実施版

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