【学年】4年生
【探究領域】時空因縁
【セントラルアイディア】 私たちは時代の流れの中で生きている。。
<テーマ学習レポート>
父母世代の遊び[テーマ『We love 遊』(G4)]
2週目は、お父さんお母さんの世代の遊びについて知り、その時代背景についてイメージを膨らませていきます。
現在4年生(満10歳)のキッズの、お父さんお母さんの世代が10歳の頃は、いまから大体20年〜30年くらい前のことでしょう。ちょうど昭和から平成に変わるか、変わらないかぐらいの時から九十年代までの子供の遊びにはどんなものがあるのでしょうか?その遊んでいた時や、遊んでいた頃の時代背景がわかる写真も添えてもらえるようにお願いしました。
いただいたたくさんのお手紙から、一つ一つ丁寧に読み進めていきました。それぞれの内容について、細かくは掲載しませんが、抜粋していくつかご紹介します。特に、キッズたちが引っかかったポイントは下の3点でした。
1.「今は親が心配性なんだということ」
父母世代の遊びに関係することで多かったのは「門限までに帰って来れば大丈夫。門限を過ぎても怒られるくらいだった」という話。昔は5時の鐘がなって、それを合図に家を目指して帰ればよかった、近所で遊んでいて帰って来ればよかったという話でした。
さらに、あるお母さんは「今はケータイを持っていかないと遊びに行かせてもらえないけど、昔は全くそんなことはなかった」という話も出てきました。キッズたちは「やっぱり今は親が心配性なんだ!」と騒いでいましたが、「TCSキッズたちは電車通学をしているから心配になることもあるかもねー」と彼らに返して見ると、「近所ですら持たされるんだよ」という話に。なるほど、それなら「親が心配性なんだ」と言えるかもしれませんね。
2.「みんながすることが画一化されていた」
あるお父さんが「昔はいろんなことが画一的だった、例えば男女に分かれて男は男、女は女で遊んだり、一つのことが流行ればみんな同じことをしていた」というエピソードを書いてくださっていました。特に、「8時ダヨ!全員集合」などの流行ったテレビ番組、「キン消し」などの流行ったおもちゃなど、「流行」が起きることが多かった、というお話でした。
この話を受けてキッズたちは、「昔がそうだったとするなら、今はみんなそれぞれが別々のことをしてるよね」という意見に。いまは色々なおもちゃがあって、それぞれ別々に独特のことをしてるよね、という意見になりました。なるほど、昔は「みんなで同じことを」今は「それぞれで別々のことを」と過去と現在の大きな違いが見えてきましたね。
3.「昔は外で遊ぶ場所が多かった」
父母世代の遊びに共通することが「外で遊んでいた」ということでした。それには「空き地がいっぱいあったから近所でたくさん外で遊べた」という背景があります。近くの空き地で野球をしている人もいれば、野球チームで野球をしている人も。でも野球チームで野球をしていたとしても、近くの空き地で友達とよく遊んでいたというエピソードも書かれていました。
キッズたちからは「野球は遊びだったんだ。今はスポーツとしてやっている子が多いんだけど、昔はやっていなくても遊びでやってたんだな」という驚きや「やっぱり今は中遊びばっかりだなぁ。外でもっと遊びたいよ!」と文句をいう子も。なるほど、外遊びが少なかったのは、外遊びが嫌いなわけではなく外遊びをする環境自体がそもそもなかったんですね。
なるほど、現在との時代背景はまた異なっているようです。
親が寛容だった(つまり安全だったと言えるかもしれませんね)、みんなが一つの同じことをしていた、どこでも外で遊べる環境があった、そんな時代。それが父母世代が子供の頃過ごした時代だったのかもしれませんね。
TY