特定非営利活動法人 東京コミュニティスクール

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今、自分たちにできること

タイトル:限りある資源、限りなき欲求
探究領域:共存共生
セントラルアイディア:「地球資源の持続可能性は人間の選択に委ねられている。」

[3・4年生]

いよいよ、週末はプレゼンテーションです。
今、自分たちにできることは何か。グループ内で話し合って決めていきます。

IMGP7257.jpg「大人になったら、電気をもっと使うようになると思うから、子どものうちはもっと外に出て遊びたいな。」
「部屋の中でも電気を使わない遊びを考えればいい。」
「朝は電気をつけなくても太陽の光が当たれば大丈夫だからつけなければいいんじゃない?」

「でも、朝でも光が入らない部屋があるよ。」
「電気つけないと本とかは読めないよ。」
「あと、太陽出る時間を待たないといけない。」

問題点も考えた上で、ひとつのグループでは「太陽の光を浴びよう!」という提言に固まっていきました。説得力を持ったプレゼンをするために、具体的なデータを用いていきます。これまで見てきた様々なグラフや数値を見直しながら、自分たちの説明に必要な資料を1つ見つけ出すことを条件にしてみました。各自で1つ選び、そこからみんなでどれがいいのかを選んでいく中で、何が適している資料か、何を自分たちは語りたいのかを突き詰めていきます。

もうひとつのグループでは、「必要のない電気を使わないようにしよう」という提言を出してきました。そもそも、なぜそんなに電気を余計に使ってしまっているの?と聞いてみると、
「あるから使っちゃうんじゃない?」という意見が出てきました。
あるから使ってしまう。それだけ電気を当たり前に使えてしまう状況にあるというのも、ひとつの見方です。では、なぜそんなに電気があふれているのかとなると、やはり電気は便利だということに行き着きます。ならば、使うだけでなくて作ればいいと、
発電公園というアイディアがこれまでに出てきたわけです。

そうすると、自然エネルギーによる発電公園を作るために、今できることを考えていった方が、「使わないようにしよう」と我慢するような提言よりもポジティブです。
「みんなでお金出し合ったら風力発電作れるってYさんが言ってたから、本当に発電公園を作れるかも。」
環境エネルギー政策研究所にいったときに聞いた話が思い出されてきます。
「でも、人にお金を出してもらうって難しいって言ってた。」
お金を出す価値があると思ってもらえるかどうか。これは前回のテーマで出てきた「価値の移転」の話そのものです。

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「信頼ってことかぁ。」
信頼される人になるために、今できることはないだろうか。
話がまとまらず、グループ内の集中力が切れてきました。自分が話したいことをあちこちで同時に話しているので、話し合いが成立しません。

まずは、話し合いができるようにならないことには信頼は生まれないのでは?話をするけれども、特定の人にしか話しかけられないうちは協力して何かをしようとすることはできない。そう全員が実感すると、「いろんな人と会話をしよう!」という提言に変わっていきました。

それぞれグループごとに模造紙1枚でプレゼン内容をまとめていきました。
提言タイトル・それが必要な根拠・説明に適した資料・提言の魅力と課題を書くこと、
そして、その枠組みは統一していきました。どんな発表にするかイメージしながら作業を進めています。

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模造紙が仕上がっても、プレゼン内容と合わせて変えた方がいいところは修正していきました。
もっと磨いた方がいい。そう言って、当日の朝も早く集まって練習しようと意気込みは十分です。

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TCS2015年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

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