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最後の追い込み

[6年生]

週末に卒業式&テーマ発表会を控え、いよいよ最後の追い込みです。

これまで調査分析してきた内容をまとめ、発表の準備を進めていく
訳ですが、その際に一番大切なのはオーディエンスを意識した伝え
方、見せ方になっているかということ。
独りよがりの内容や構成では、相手に伝わるものも伝わりません。

今回エキシビションの導入の時点で、発表についての制約条件を伝
え、どういった発表スタイルにするかは子ども達自身に考えてもら
っていました。

・プレゼンとブースの2つの発表形式でおこなう
・複数の異なるメディアを使う

女の子は、プレゼンはIT(keynote)を使用し、ブース発表では
小冊子を作成することに。

プレゼン資料の作成にあたり、参考になりそうな本を手渡すと、使
える技や考え方がないか真剣なまなざしで本を読み込んでいました。
その中で特に印象に残ったのは下記のフレーズ。

「文字を羅列しない。写真で視覚に訴える。」

自分がドラフト版で作成したスライド資料を改めて見直すと、情報
をただ詰め込んでいるだけでオーディエンスに主張を訴えかけるに
はインパクトに欠けるものになっていたことに気付いたようです。

男の子の方はというと、プレゼンは落語調の小咄で臨むことにしま
した。過去に落語をならっていたこともあり、ありきたりでない発
表スタイルに本人も当日を楽しみにしている様子。

「商店街でインタビューしたお米屋さんや振興組合のおじさんの話
が使えそう。」
「小咄の最中にスライドで写真を映したいんだよね。どの写真にし
ようかな。たくさんあって迷うなあ。」

肝心の落語のストーリーを考える上で役立ったのは、実際にフィー
ルドワークにでかけて得た一次情報の数々。
話のネタはたくさんあるので、後はそれをどういう構成にすれば、
よりわかりやすく、より面白くなるか考えることに集中できました。

ただ、準備時間には全く余裕がない状況の中で、二人とも残業や家
での作業などでなんとか時間を捻出し、追い込み作業に入ります。

成果物の作成で手一杯で、発表の練習の時間がほとんど取れず、見
守っているこちらも焦る気持ちが募る中、

「明日の発表式に間に合わせるように、家で発表練習をしてくるよ。」

という力強い返事が。

卒業発表として恥ずかしいものは見せたくない、そんな思いが伝わ
ってくる一言でした。

泣いても笑っても最後のテーマ発表会。
一体どんな発表になるのでしょうか。

HY

TCS2012年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

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