特定非営利活動法人 東京コミュニティスクール

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☆discussion☆

[3・4年生]

今週は”食糧とどのように向き合っていくのか?”というテーマについて子どもたちからの提言をまとめるためにディスカッションを行いました。

このテーマ学習の冒頭で子どもたちと食糧のリスクについてイメージマップを作った際に子どもから出てきた10コのリスク(菌・天気・災害・温暖化・放射能・廃棄ロス・戦争・日本沈没・人口増加・風評被害)について先週優先順位を付け、順位の高いもの数個について議論を始めていきました。というのも優先順位を決めるディスカッションの際にリスクの要因を考えたところ、自然によるものと人によるものがあるという話になりました。
そして自然が起因しているリスクについてはなかなか私たちの努力が未然防止や状況改善につながることができないという意見にまとまったからです。

子どもたちが選んだ”廃棄ロス””災害””放射能”の中からまずは”災害”について議論を始めました。
災害が起こす食糧の問題はさまざまありますが真っ先に子どもから出てきたのは地震です。スクールでも防災について何度も話し合いをしていることもあり、これについては子どもの関心も高いようです。

「食糧を備蓄する。」
「防災バッグを準備する。」
「昔の防空壕を再利用する。」
「シェルターみたいなのをつくる。」などなど他にも色んなアイディアが出ましたが、私が「でもここにあるアイディアって君たちだけでできるの?」と言うと「大人にやってもらう。」と答えが返ってきました。
それに対して私が「でもそれじゃ3・4年生のできる解決策って言えないんじゃない?なにか子どもたちで災害が生み出す食のリスクに対してその状況を良くするとか事前に防ぐ案ってないのかな?」と問いかけました。すると「木に登る。」・・・「流されそうになったら木につかまる。」・・・という意見が出てそこで止まってしまいました。子どもたちは「もう考えても出てこないよ。これしかできないと思う。」と言いました。災害についても事後でできることはあるとしても未然に防ぐ策や子どもができる対策が少ないことが分かりました。もちろん安全対策という意味で子どもたちがたくさんのアイディアを出してくれたことは素晴らしいこと。実際大人でも”う~ん”と唸ってしまうような難しい内容ですが、考え方の練習も含めて自分とのつながり・自分たちが出来ることという部分に重きを置いてこのディスカッションを進めています。
次に放射能についても議論を交わしましたがこれについても似たような結果となりました。

そして子どもたちもなにか解決策が考えられそうだと言っている”廃棄ロス”についてのディスカッションを始めました。解決策を考えるのであれば、まずはその原因を考えてみよう!ということになり”廃棄ロス”の原因・理由をみんなで考えました。

「食べ残しが多い。」「ぜいたくのしすぎ。」「食わず嫌い」「買いすぎて余る。」「食べれず捨てる。」「アフリカのことを考えていない。」などの意見が出てきました。
これらは確かに自分にも当てはまることがあります。きっとこれらについての行動案や解決策も出てくるのではないでしょうか。今週はここまでとなりましたが、来週はいよいよテーマ発表です。3・4年生からの提言をまとめるべくディスカッションもラストスパートしなくては!!さあ来週もはりきっていこう☆

HY/YI

TCS2011年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

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