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「 画竜点睛」6年生 テーマ学習 〜レポート

 

【探究領域】意思表現 
【セントラルアイディア】魂は細部に宿る。

<テーマ学習> 〜レポート

「画竜点睛」から連想することを語り合う

 
まずはタイトルの「画竜点睛」の意味を全員で考えていきました。

6年生の先行知識では四字熟語はお手のものと思いきや、この四字熟語は聞いたことあるけど意味まではよく知らない。というスタートでした。なんとなく竜の絵、「てんせいのてんは天?」「竜が付くから天じゃない?」と、使われている漢字から悩んでいました。「せいは晴だよね!」と自信満々に話していましたが、「いや違う!確か似てるけどこんな感じの字だった!」と意味というより熟語の漢字の話が膨らんでいました。

肝心の意味に関しては、最後までなんとなくの意味で、最後に意味がわかるまでは出てこなかったことが印象的でした。

***
「最後の仕上げ」という観点

仕上げという言葉には、「魂を込める!いい仕事でやったよね」と以前のテーマからインスパイアされて、手を抜かない!質の高いものを作ることが仕上げにつながる!自分たちが納得いくことが最後の仕上げ!と今回、制作する「TCS校歌のMV」への意欲も感じられました。

始まってすぐに校歌を歌い出した6年生。

おっ!いい雰囲気!と思いきや実は歌詞をちゃんと覚えているか確認していたようです。

 

セントラルアイディアの提示

 

6年生全員で探究する最後のテーマです。
*次のタームは6年間のテーマ学習の集大成として自分一人でエキシビション(卒業研究)を行います。

セントラルアイディアの意味から深掘りしていき、今回の探究の意義を考えていきました。

この作品が自分たちが主体的に効果に対してどう考えているのかを表現する良い機会に、このセントラルアイディアの大切さを痛感しているようです。

でもその分プレッシャーも感じているようでした。

それでも、自分たちが作り上げていく校歌のMVに、想いを馳せたいと一人ひとりが気持ちを語っていました。

 

MV制作の第一歩

子どもたちの校歌に対するイメージや想いはどのようなものなのか。

普段あまり歌うことのない校歌だからこそ、今回の探究ではじっくり考えていきたいところ。なぜ校歌があるのか。歌詞にはどんな意味があるのかを一人ひとりが考えていきました。

 


6年生らしい歌詞の読解

6年間、TCSで学んできた成果です。
 

苦楽を共にしてきた仲間、そして成功と失敗を繰り返してきた自分がそこに存在しているからこそ、校歌の歌詞にも感じることがあるんですね。

 

ミッションの提示「TCS校歌のMVをつくる!」(条件)
 

以上の条件を踏まえて、6年生らしいMVを魂込めて制作していきます。

子どもたちの意識はやや緊張気味で「どんな作品がいいんだろう?」「なんか固いMVになりそう」と不安がチラホラ。

そこで前年度の6年生が作った「校歌のMV」を視聴しました。笑あり楽しそうなMVに緊張もほぐれたようです。

***

MVをつくるにあたってvol.1(作品の目的・主題を考える)

ここで「アニメーションの達人」こぐまあつこさんにワークショップをしていただきました。こぐまさんはアニメーター以外に、企画・脚本・監督・人形制作・イラストレーション・キャラクターデザインなどでも活躍している「達人」。

今回の「TCS校歌のMV」制作にクリエイティビティを発揮するためにはなくてはならない存在です。

きっと6年生もいいヒントや刺激がもらえるはずです!

 

今回のワークショップはかなり濃密で刺激の多い内容になっています。

最初は緊張気味でしたが、自分たちの政策のヒントとしてじっくりお話を聞いていたのが印象的でした。

   

作品に使われているコマ撮りの技術やアニメーションのテクニックを色々とみさせていただいた後は、今度は自分たちでコマ撮りを実践してみることに。

今回もクレイアニメに挑戦です。

そのために必要な機材も準備してあったので、実際に段取りから役割、そして実践してみます。

デザインとキャラクター制作

 

オンライン参加でもその場にいるかのように参加できて、色々聞きたいことを聞いて、自身の学びに変えていました。

 

クレイ粘土の自由度の高さと作るのが好きな6年生がオリジナルの作品を生み出していきます。

手の温度で柔らかくなったり器具を使って整形したりと、作ることを楽しんでいました。

コマ撮り撮影
 

撮影上の注意点やコツをしっかりと頭に入れて、それぞれの役割が重要なことも学んでいました。

制作は時間との戦い。

一人ひとりが自分の動きの確認と手際の良い連携が要求されます。

 

 

一コマ一コマ、正確に設定しての作業の積み重ねの大変さを体感中。

「そこじゃないよー」「もっと右」「もうちょい上」と誰からみての方向なのかも指示するときには重要です。

あまりにも伝わらないので、流れが悪い作業になりがちなことも学びました。

 

知らないうちにクレイアニメの世界へ引き込まれているキッズたちがいました。

いいですね!

没頭できることは、何よりも深い学びに入れますね。

 

今回のワークショップで学んだことを活かして「TCS校歌のMV」を制作していくことを決意した6年生でした。

終わった後は、このシーンではクレイを使いたい!あのシーンではアニメーションにもチャレンジしたいな。意欲的な発言が多く、この後の企画立案やアイディアが楽しみですね。

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MVの達人からMVの位置付け・歴史的変遷を学ぶ

今度の達人は「MVの達人」

ミュージックビデオ制作の極意と題して、普段から音楽の授業で学ばせていただいている達人からさまざまなMVで使われているテクニックや、校歌としてのMV制作に向けた心構えを伝授していただきました。

ただ、今回の学びは全校、テレラーン(オンライン授業)となってしまいましたが、オンラインでもリアルでも学びの大切さや心持ちは同じ。

さすが6年生と思わせてくれるほど集中して、たくさん吸収してくれていました。

 

同じMVでも視点や観点を変えて見てみれば、全く別物に見えるのが不思議なところ。

「こんな技法が使われているんだ!」「このMVって一貫した流れがあるね」「このテクニックってこうやって作るんだ!」と大きな発見にますます創作意欲が湧いてきている様子でした。

 

改めて校歌に目を向けてみると、このシーンではあの技法がいいね!この歌詞にはあのMVと同じようにするといいかも!と効果に対するイメージや観点もかなり変わってきたようです。ますます制作に入ることが楽しみになってきました!

 

ふりかえりとアイディア出しも重要。

主体的にディスカッションできるのも6年生の強み。話し合いを聞いているだけで、ワクワクしてきます。

 

2人の達人のおかげもあって、この後の企画から制作へ向けてイメージができた6年生。どんなMVに仕上がるのか楽しみです。

冬休みを挟んでも、その期間は各自が担当した歌詞のイメージを練り上げてきます。

いよいよ後半戦は細部に魂を宿せるかどうか、一人ひとりの責任感と思いにかかってきます。

———

ストップモーションアニメ作品の制作とメイキングビデオの作成

いよいよ、制作が始まりました。

各部門に分かれて制作していくのですが、その中で重要なのが各部門の担当者一人ひとりが監督として責任を持って取り組むことです。

よくあるのが監督に任せて主体的に取り組まず、人任せになってしまうこと。

今回のセントラルアイディア

「魂は細部に宿る。」その言葉通り、携わる人全員が作品に対しての姿勢と、責任を持って制作していくことが一番の肝になってきます。

どのように主体的に関わっていくのか楽しみですね。

 

絵コンテを台本として動画を撮影し、コマ撮り撮影を駆使しながらMVを作り上げていきます。

 

 

MV素材 (撮影&編集)

   

クレイアニメによる表現と撮影シーン
 


地道な編集作業
 

細かい確認とコマ合わせ
 

人による表現

アニメーション動画による表現
 

公園での素材撮影
 

楽しんでいる姿が印象的。1年生の時からの思い出深い公園がMVに出るのは、なかなか素敵ですね。

人文字による表現
 

試行錯誤の上、TCSを人が作る事にしました。

 

プレゼンテーション当日まであと数日!

かなり限界ギリギリのスケジュールで、探究の中盤では諦め模様の意見もチラホラ。

でも全くと言っていいほど、追い込まれている間はなく、こんなに楽しんで制作できている状況に私は驚いています。

そこに6年生たちの魂を感じることができました。

しかし、ここからが作品やプロセスに対して、魂をいかに宿らせ完成させるかが勝負!

ほぼ無理な状況から6年生としての意地を見せられるか。

アニメーションの達人 こぐまさんからも元々厳しいスケジュールを知っていただいていたので心配のメールがきています。

でも今の子どもたちのモチベーションは、完成は当たり前!

いかに細かい所にこだわって仕上げ、良い作品にするかです。頼もしい!

放課後の残業も最早、当たり前のルーティーンになっています!頑張れ!最上級生!

 

最後の仕上げ

プレゼン前日まで動画の確認とスピーチの磨きに精を出す6年生!

6年間の集大成、そして最上級生としてお手本となるようなプレゼンテーション。

6週間探究してきたことを下級生に向けて発信します。

今回はプレゼンテーションの流れを6年生が納得いくまで話し合い、決めていきました。

こだわりポイント(個々のスピーチ)をどこで話すか、MVを1回?2回?流すのか?など意見が割れても最後は満場一致で決めることができたのはいい話し合いでしたね。

Google 社員のようなリラックス作業スタイル

プレゼンテーション映像

今回のプレゼンでみんなで探究して発表するのは最後。

そんな思いもあってか、一人ひとりのモチベーションが高い状態で、とても良い雰囲気でした。

落ち着くことはもちろん、個々のスピーチで意識するポイント(内容、話し力、姿勢)を事前に考え、実行していこう!と決めてスタートしました。

 

校歌MV(TCSロゴの部分は後日アップデート予定があります)
 

校歌MV メイキング映像
 

アニメーションの達人こぐまあつこさんもプレゼンを見にきてくれました。

終始にこやかにご覧になっていただき最後は6年生に総評をしてくれました。

最高評価をいただいたことで、今回の探究の成果を感じることができましたね。

  

ふりかえり

オーディエンスからのコメントを全て読みきり、各自の中で「これは!」と自身のアンテナに反応した評価をシェアしていました。

 

評価の多くは、「楽しそう!」「6年生らしい動画だった!」「スクールの学びがいっぱい入っていた。」「クレイ人形がそっくり!」など高評価が多かったことに、今回のセントラルアイディア「魂は細部に宿る。」に到達できたことを私も6年生も感じることができました。

2年生の時(今二千和)、テーマ学習の打ち上げでよくやった挨拶w 

懐かしさと寂しさを噛み締めて楽しみました。

今回のテーマ学習「画竜点睛」では、6年生として校歌をリスペクトし、今後、大切にするものとして捉えてくれたようです。

卒業しても校歌を思い出して成長し続けていって欲しいですね。

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HM


(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
2023年度 年間プログラム(PDF)運用版
テーマ学習一覧表(実施内容)

 

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