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「Borderless World」5年生 テーマ学習 〜概要

 

 

【探究領域】共存共生
【セントラルアイディア】互いの人権の尊重が、自由・正義および平和の基礎となる。

<テーマ学習> 〜概要 

「すべての人間は、生れながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である。人間は、理性と良心とを授けられており、互いに同胞の精神をもって行動しなければならない。」と世界人権宣言の第一条に書かれています。

この言葉を聴いて、私たち日本人の多くは、当たり前のことのように自分と照らし合わせて受け入れることができるでしょう。

しかし、毎日たくさん飛び込んでくるニュースからは、様々な現実があることも私たちは知っています。

多くの人が熱狂したワールドカップでは、低賃金で過酷な労働を強いられた外国人労働者たちの犠牲の上に成り立っていました。

もうじきウクライナとロシアの戦争は1年が経過しようとしています。その間、渦中を生きる市民たちの日常はどのように様変わりしてしまったのでしょうか。

隣国の台湾では、日々の安心と安全に暗雲が立ち込めています。その現実をつくっている隣国の中国では、政治への不満から各地での民衆によるデモが収まりません。

そして、この日本でも気づいていないだけで、毎日私たちの周りで誰かの自由・平等・正義が危険にさらされているのです。

SNSでの誹謗中傷、世界各地での抗議活動、紛争や闘争、そして差別や迫害が繰り返されています。

一体誰が、何のためにこのようなことを巻き起こしているのでしょうか。

インターネットを介し圧倒的なスピードでつながっていく世界とは裏腹に、同じ「人」であるにも関わらず、なぜ弾圧や迫害、差別が行われ続けてしまうのでしょうか。

「Borderless」な世の中はテクノロジーと共に一層進化しているにもかかわらず、「人と人」、「国と国」の間にある目に見えない「Border」は厚みを増しているようにも感じられるこの私たちの時代。私たちは今こそ本当の意味での多様性を受け入れるということ、「Borderless World」での生き方を再構築していくミッションがあります。そのためのキーワードの一つが「人権」なのです。

 すべての人とすべての国が達成すべき、基本的人権についての宣言「世界人権宣言」。この宣言が生まれた経緯やそこに込められた思いについて知り、内容を読み解くことで、基本的人権とそれを脅かす実情について把握していきます。そのうえで様々な人権問題に触れ、平和を実現するためにはどうすればいいか、自分たちなりの「平和」について熱くプレゼンテーションします。どんな言葉を選び、どう話せばより相手の心を動かすことができるのか。内容理解を深めるとともに自問を繰り返していきながら、いかにしてその思いを「言葉」で主張できるのか。6週間の成果と自分たちの時代への熱い思いが、一人ひとりのプレゼンテーションとして表れてくることでしょう。

 

YI


(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
2022年度 年間プログラム(PDF)運用版
テーマ学習一覧表(実施内容)

 

 

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