【探究領域】時空因縁
【セントラルアイディア】自分視点と俯瞰の往来が理解と判断を助ける。
<テーマ概要>
私たちの行動には目的があって、その目的を達成させるために歩いたり移動したりしています。その中でさまざまな景色や情景から無意識の情報を得て、その情報を無意識に脳で判断しています。突然、見たこともない景色や目的地を見失った時に人は全ての情報を処理できなくなります。それが道に迷った時です。その時に人は過去に見た情報や感覚をふりかえり修正しようとし行動の変容を試みます。記憶の中に残っている情報と見ているものが一致していくと人は安堵の表情に変わり、また自身の目的を達成しようと歩き始めていきます。
でもそれが、見る景色にほとんど変化がなく同じような光景の山だったらどうでしょうか。情報も特別なものがなく記憶を辿っても修正が効かない場合、人は路頭に迷ってしまいます。そんな時重要なことは、少ない情報から方角を知り、自身の存在している現在地に目安をつけることで、新たな行動に移すことができます。
今回のテーマ「ココドコ」では、まずは地図も何も持たない状態で自身の現在の空間認識や方向感覚、そして時間の間隔を知っていきます。そこから徐々に情報を得るためのツールを使いこなしていき、自分の現在地を知り、知り得た情報を分析して、いきたい目的地へのルートを見出せるようにしていきます。でも大切なのは地図やツールを使いこなすことが一番ではなく、自分自身の体に眠っているさまざまな感覚を磨き、研ぎ澄まして、生きる力に変えていくことが大切なのです。そして磨き上げた体感覚や情報を活用して、精度の高い「TCS周辺マップ」を作成していきましょう。
HM
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(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。・2022年度 年間プログラム(PDF)運用版
・テーマ学習一覧表(実施内容)