【探究領域】時空因縁
【セントラルアイディア】自分視点と俯瞰の往来が理解と判断を助ける。
<テーマ学習> レポート
今回のテーマ学習、考えていく基軸は次の3つ。
・地図情報の意味(function)
・空間(位置・方向・距離)把握の方法(perspective)
・地図による表現(connection)
地図にある情報は何のためにあるのだろうか、なぜこの情報を入れるのだろうか。子どもたちが初回に書き入れた地図情報は、目印になるものでありました。
だからこそ、駅や線路が描かれているのは納得。でも、文化センターなんて聞いたことがありません。
「本のマークは図書館?」
「文は何?」
「ここから見ると文がある場所は山みたいだ。」窓から眺めて何かを見たもよう。
「でも、文って漢字みたいだから山とは意味が違うような気がする。」
「青いところは壊れていて、白いところは工事してるところじゃない?」
地図にある情報が何を示しているのか確かめに行くべく、探検アイテムを用意しました。コンパス(方位磁石)とロードメジャー。そして、地図。
「これは順番が必要だ。」
「何mで交代するか決めよう。」
「迷惑にならないってルールも決めたい。」
「バディをつくったら?」
順番を決め、50mで交代にすることに。
コンパスで方向を確認。
「なんて便利な道具なんだ!」と感激しています。
手始めに、スクールからいちばん近い本のマーク、文化センター、青と白くなっている場所に行ってみることにしました。
さぁ、向かいたいのはどっち?
玄関で方角を確認すると、指差している方向がまちまち。
あら、コンパスが宝の持ち腐れに・・・。
「行きたいのは南の方で、赤いしるしの反対側だから、こっちだ!」コンパスで確認します。
思っていたよりも50mはすぐに到達してしまいます。
みんなメジャーが気になってお団子状態。。。
「あ、ここに文化センターって書いてある!」
いつも通っているときは気がつかなかったけれど、地図と現在地を確認するために建物をみていたら「文化センター」の文字を発見!
「ゼロホールのことだったんだー。」
「やっぱり本のマークは図書館だ。」
「青い場所って機関車じゃない?」
公園の中であることが見えてきたようです。紅葉山公園に入っていきます。ただ、位置を確認してみると、機関車は別の場所に記されていました。
「この小さいのがトイレだ!」地図にトイレも描かれていることを発見。
「白いところは何もないところだ!」公園内の広場を見て発見。
まだ、青いところは謎のまま。その場所に行ってみると。
「あ。水だ!」
「池のことだったんだ。」
自分視点と地図上の青い場所が一致した瞬間でした。
「もう、戻らないと。3時15分だよ。」
時計係をつくり、スクールに引き返す予定時刻を伝えていました。
探検後は、ふりかえり。歩いてきた道のりを地図上に記していきます。
「バディが必要だね。バラバラになっちゃった。」
「バインダーがあった方がいいかも。」
「青色は水っていうイメージだから、それをイメージして作ったんだと思う!」
「いつも歩いているより測ったら長く感じた。」
「591mしか歩かなかったのが意外だった。」
「50mってすぐ交代になるから100mにした方がいい。」
変えた方がいいルールは改善し、北方面にあるもうひとつの青い部分を見に行くことに。
目的地に行く道はひとつではありません。道選びに迷ったときは、地図よりもコンパスを頼りに。目的地の方向、北東に向かって進みます。
あれ?目の前にあるのって学校じゃない?」
文のところは小学校がありました。看板の地図でも小学校だと確認できます。(青い部分は近くなのだけど、、、)
ここにも道が。「地図で黒い線になっているところって細い道だったんだ。」
目的地はこの辺。
「あ。プールっぽいものがある!」
「プールだ!水と関係ある!」
「四角いのはプールの形だったんだ。」
隙間があったことで中を覗くことができました。
「建物じゃないって知らせるために青い色が付いてるのかな。」
地図と自分視点が一致すると、地図の見方も変わってきます。
距離や空間の認識が今後どう変わっていくのか楽しみです。
AN
— (参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
・2021年度 年間プログラム(PDF)運用版
・テーマ学習一覧表(実施内容)