【探究領域】万象究理
【セントラルアイディア】見れば見るほど見えてくる。
<テーマ学習 レポート> week3
自分一人ひとりに名前があるように、”葉っぱ”にも名前がある。
当たり前だけれど、実は改めて深みのある発見で、世界がぐっと広くなり始めた2週目でした。
3週目も、そんな”葉っぱ”たちを記録し続けていきますが、今回からは”スケッチ”に挑戦。
前回のフロッタージュは、実物の葉っぱを下に敷いて形や模様を浮き上がらせることができましたが、今回は自らの手で描いていくため、難易度がぐっとあがります。形、大きさ、模様などは、実物をよく見ないと描けません。
「みてみてーできたー!」
「お、どれどれ。いい感じだねー!(みんな、最初の集中力は素晴らしいのです!)どうかな、目の前に見えている葉っぱにあるもの、全部描けた?」
「描けてるよ!」(即答!笑)
子どもたちは、キタマイ何言ってるの?と言わんばかりに、 自分が描いたスケッチに自信満々の様子。でも実は、まだまだ描けていない部分がたっぷり(笑)
だからといって、「ここ描けてないよ!」と指摘してしまっては、子どもたちが”自分でよく見る”ということになかなか気付きません。
だからこそ一緒になって「そうか、じゃあ自分が描いたものと本物の葉っぱをちょっと見比べてみようか!」といって、こちらも興味津々に覗き込むと、、、「あれ??模様がまだ描けてなかった、、、!」と、目の色が変わる子どもたち。
すると、一人のキッズが「葉にはすじがくっきり入っている」ことに気づきます。すると、他のキッズから「これってなんのためにあるんだろうね?」と、その”はたらき”に着目した発言が出てきました。そこで、マイクロスコープを使って、葉っぱのすじをじっくりと見てみると、、、
「うわー!すごい!こうなってるんだー!」と歓声があがります。
こうやって、見れば見るほど、”見る”ということのレイヤーが増えていき、同時にその解像度もぐっと上がってくることに改めて面白さを感じます!
そこで、子どもたちの中から出てきた疑問を紐解くべく、葉っぱのきほんを学ぶため、「葉脈」の役割やそのはたらき、そして光合成などについても触れていきました。
人間と同じ呼吸をしているけど、人間と反対で二酸化炭素を吸って、酸素を出す。ということは、「植物がなくなると、人間もいなくなるってことじゃない?」とアンテナがぐるぐる回り出す子どもたち。一枚一枚に葉脈があってそのはたらきをしていることを知ると、「じゃあ、周りにある木って全部葉っぱ工場だね!」と大盛り上がり。
ならば、普段は葉肉に隠れて見えにくい葉脈だけを取り出せないか?と思い、みんなで葉脈標本実験もやってみました。お湯に重曹を入れて葉っぱを煮出す作業に、子どもたち釘付け!!(ちょうど手が空いていた5年生男子に手伝ってもらいましたよ)
がしかし、私の煮出しが甘かったとみえて、うまく葉脈を取り出すことができず、、、。それでもみんな楽しそうに葉っぱをこすって頑張っていましたよ。
そうやって、これまで「葉っぱ」という一括りだったものから、葉の形や葉脈のことなど知識を知った上で、再度葉っぱを見てみるとどうなるか??
葉ンティングしてきた葉っぱをラミネートし、永久保存版として加工したあとで、子どもたちに【分類】してもらうことにしました。
「ラミネートしたから、触り心地では分けられないよね」
「トランプみたいに置いていこうよ」
「形で分けてみよう」
「ぼくたちは、図鑑をつかってみよう」
「◎◎類っていう、これでみてみよう」
2チームにわけて分類してもらったのがこちらです!ぱっと見でも、なにやら規則性がありそうな様子。
それぞれ、一体どうやってチーム分けしていったのでしょうか!?
来週はこの「見方」「考え型」をもっと磨きながら、分類していく「科学の目」を養っていきますよ〜!
MK
—
(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
・2020年度 年間プログラム(PDF)運用版
・テーマ学習一覧表(実施内容)