【学年】 3年生4年生
【探究領域】意思表現
【セントラルアイディア】感性と情緒が凝縮された言葉は、人の心を結びつける。
<テーマ学習レポート>
テーマ「詩人の旅(G3-4)」week5
いつの間にか、もう5週目を迎えます。
「たしかこのテーマが始まったのは1月29日だったから・・・、もう1ヶ月以上経ってるのかぁ」なんて感慨深く話すと、「信じられない!!まだ1週間しか経っていないような気がする!」と興奮気味のキッズたち。
これまで詩作していく中でも、「えっ!もうこんな時間!早すぎる」「うそでしょ」という声が毎回聞こえるぐらい、みんな没頭。その甲斐あって、これまでにたくさんの詩が生み出されてきました。
ただ、詩人の技を学び生かす反面、まだ型にはめただけで自分の視点が取りきれていなかったり、リズムがところどころ中途半端になっていたり。ただ言葉を繰り返すだけでそこに意図が感じられなかったりと、荒削りな部分も多々あります。
——
ということで、ここからは「私(喜多)」と「キッズ」による一対一の真剣勝負。それぞれから提出された詩を読み、なぜそう書いたか聞き、一人ひとりの個性を考えながら添削していきます。
最初はなんとなく添削されることに抵抗があるように見えたキッズですが、「これならどうだ!」と挑戦状を渡し合うかのごとく、書いて・添削して・さらに磨いて・の繰り返し。
ダメだしではなく、自分が書いた詩をベースにさらなるイメージが沸き起こり、世界観がぐっと広がっていくことに気付いた子どもたち。そこからというもの、磨かれた詩がどんどん出てきます。
しかし、中には視点の変換がなかなかできない子も。
だったら実際にモチーフと同じ動き、同じ目線をやってみよう!ということで、いろんなものになりきってみました。
こちらは、鳩になりきっている様子。
「うわ!人の足元しか見えないんだ!」
こちらは、橋になりきっています。
「きゃー、くすぐったいなぁ!それにしてもこの格好、しんどいわぁ」
こちらは階段になりきってますねぇ。
「苦しい、踏みつけられる〜」
ほら!それだよそれ!今、君が思ったそのままの気持ち。それが大事。
その気持ちを詩に織り交ぜ、現段階で一番自信のある2作品を、みんなの前で読み上げてもらうことにしました。
すると、
「面白いけど、ダジャレが多すぎて意味がわからなくなった」
「感情しか伝わらないので、動きを入れてみたら?」
「”だけど” と ”だから” を使い分けたほうがいいのでは?」
など、他の子どもたちからの忌憚なき声がバンバン上がってきます。
自分ではかなり頑張ったのに・・・という反面、初めて詩を聞くお客さんからのフィードバックは、「あぁたしかに」というものばかり。
リズムを軸にする言葉「詩」だからこそ、言葉を声に乗せてみて初めて「人に伝わってくるのか」、そこがポイントになってきます。
言葉を凝縮しすぎてしまうと、何が言いたいかわからない。同じように、読み方も小さくまとまってしまうと、抑揚がなく声が小さくて、相手の心には到底届きませんよね。
あと残り1週間、テーマプレゼンに向けて「読み」ながら、さらに詩を磨いて、感情を乗せていくトレーニングへと向っていきますよ!
MK
——
(参考) TCSテーマ学習については、以下よりご覧ください。
2018年度プログラム_基本形 ・ テーマ学習一覧表_実施版