【学年】1年生 【探究領域】自主自律
【セントラルアイディア】私たちはかけがえのない存在である。
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<テーマ概要>
自分を大切にする・ひとを大切にする・ものを大切にする。TCSで掲げている「3つの約束」。これは、「言うは易く行うは難し」であり、言葉ではわかっていても、理解となると難しく、日々の生活において考え続けていく必要のある概念であります。一つ目に登場するのは「自分」です。自分を大切に思えなければ、他者を大切にはできない。いかに自分という存在が他者の誰とも一致することのない、かけがえのない存在であるかに気づくことで、他者も同じであり尊い存在であることが見えてきます。本テーマでは、「自分」そして「ひと」とはいったい何かを追究し、「大切にする」ことの理解を深める契機をつくっていきます。
まずはとことん自分観察をしていきます。自分の顔をスケッチしたり体の長さを測定したりする中で外面的特徴を見出していきます。好みや、性格、思考傾向などの内面的特徴も探っていきます。発見したことを共有し、観察する視点をそのまま仲間に向けることで、似ている部分や違う部分があることに気づくこともあれば、同じものを兼ね揃えていないことにも気づいていくことでしょう。また、生まれてからこれまでの自分について保護者の方に聞き取り調査するなど、知らない自分を知る機会をつくっていきます。現在の自分がすべてではなく、過去の自分からのつながりであり、今後どのような自分につながっていくかも膨らませていきます。最後には、集めた情報をもとに、等身大自画像を作成します。そして、できあがった作品とともに、知り得た「自分たち」を堂々と人前で語ってもらいます。プレゼンテーションでの言葉や態度から、彼らの「個」に対する存在認識が表現されてくることでしょう。
入学して半年が経った1年生たち。自分という存在、友達という存在に目を向け、知っているようで知らなかった自分たちを次々に発見することを楽しみながら、表面上で終わらない、個の真髄へと迫っていきます。
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