タイトル: ココドコ
探究領域: 時空因縁
セントラルアイディア:俯瞰と抽象化が理解を深める。
[2年生]
いよいよ数日後に迫ったプレゼンテーションデイに向けてラストスパートをかけていきます。
まずは略図の範囲を書き直すことから始めていきました。
というのも江戸時代に『犬囲い』があった東西南北を紅葉山通り・環七通り・大久保通り・早稲田通りに囲まれた範囲の内、私たちがフィールドワークしてきたのは主に東側半分であって、西側についてはほとんど歩けていないので地図に書くことがほとんどないのです。
地図としては犬囲いの全貌が分かることで位置関係が分かりやすいということはありますが、「略図」に盛り込みたいたくさんの「オモシロスポット」について考えるスペースはいくらあっても欲しいくらいです。
そこでみんなで話し合い、思いきって新たな模造紙に範囲を狭めて描き直すことに。
西の端側が中野駅になるようにして略図を作り直していきました。
「大通り」や「駅と線路」を描き入れたら、「目印」となるような建物、そして「オモシロスポット」に続く道、「曲がり角の目印」となる建物や地図記号などを書き込んでいきます。
「ああ失敗した〜。ごめん。。。中野の野を間違えた漢字で書いちゃったよー。。。」
「下書きならいいけど、よく見てからペンで書かないとダメだよ〜。」と他の子からツッコミを受けます。
「あれ?サンプラザとブロードウェイが近すぎるんじゃないの?」
他と比べても明らかに「距離」の「縮尺」がおかしいものはやはり直す必要があります。
「あれ〜?ダンゴ屋さんてサンモールの西側だよね?この場所じゃないんじゃない?」
みんなの目でチェックしているとおかしいものが浮かび上がってきます。
「あ!神社のコメントがさ、一つしか書かれてないよ!もう一つのおすすめも書かなきゃ!!でもこのスペースじゃ書ききれないからもっと書くことを絞らないとなぁ。」
ギリギリまで手直しを加え、並行してプレゼンの練習も行います。
ひさしぶりにこんなにバタバタしているっ!!しかしやるしかないぞっ。
今回のプレゼンはオリジナルの『中野オモシロマップ』を元におすすめのルートの一つをバーチャルツアーの如く案内し、会場のみなさまにも街歩きを一緒にした気分になって頂こうというものだ。
ここでポイントとなってくるのは「オモシロ発見」について語るプレゼンではなく、いかに会場にいながらまるで中野の街を歩き回っているかのように地図を頭に思い浮かべてしまうような『街案内』になっているかどうかである。
そのためにはどの道を歩き、どの方向へ曲がるのか、そこに何があるのかなどいくつかの目印がしっかりと繋がっていることなどが求められるのでただ「オモシロ発見」を話すこととは大きく異なる。
しかしだからこそ、このテーマのアウトプットとして相応しいとも言える。『ムシの目』と『トリの目』が試されるというわけです。
プレゼン前日の最後まで慌ただしく練習も行ったが、十分とは言えない。
しかし時間を掛ければいいというわけでもない。
いずれにしてもきっと『今』の状態が表れるだろう。あとは彼らを信じよう。
YI
※TCS2016年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。