タイトル: ココドコ
探究領域: 時空因縁
セントラルアイディア:俯瞰と抽象化が理解を深める。
[2年生]
今週から今まで街歩きして発見した中野の「オモシロスポット」を盛り込んだ中野駅周辺の『略図』を作っていきます。
今回『略図』として描く範囲は、江戸時代に『犬囲い』となっていた北は早稲田通り・東は紅葉山通り・南は大久保通り・西は環七通りという約5.2kmのエリアに決定。
これを模造紙2枚に作り込んでいくというのがプレゼンテーションでのアウトプットとなります。
まずは鉛筆で目印となる大通りを描いていきます。
真っ直ぐの線は定規を使って綺麗に引くことができますが、曲線に思いの外苦戦する2年生たち。
書き始めて少し経ち、慣れ始めてきたところで北口と南口を2チームに分けてそれぞれに作業を進めていくことになりました。
「みんな、書ける地図記号はマークで書こうね。いちいち全部ことばで建物の名前とか書いてたら字ばっかりになっちゃうから。」
「電車区は電車のも描こうよ!Hくん書ける?」
慎重に描き始める子どもたち。そしてみんなやり始めて思ったようです。
「地図作るのすごく楽しい!!!」
4週間歩き回って自分たちの頭の中にも中野の地図ができあがり始めた頃に、地図の使い方などを思い出しながら描く『略図』の面白いこと!
「ああ、どの”発見”を載せようかなぁ。全部は載せられないもんね。写真も載せていいんだよね?」
細かい道を全て網羅したような正確な地図であればすでにあるので必要ありません。
あくまで子どもたちがこのテーマで目指すのは「自分たちの発見を盛り込んだオリジナルの略図」。
ですから伝えたい情報に優先順位をつけ、この際必要のない情報(道も含む)は潔く省いていきます。
そして「オモシロスポット」については写真とコメントを貼り付けていくことにしました。
限られたスペースでおすすめのコメントを書くのですが、ここでも伝えたい情報やメッセージを凝縮することに頭をグルグルさせています。
できた!と思っても清書する段階でレイアウトや行替えの位置や内容などについても頭を悩ませることに。。。
このようにオーセンティックな場面だからこそ「個」と「和」での「知」を総動員して一つのアウトプットを完成させていくためにお互いを磨き合わざるを得ない状況に自然となっていきます。
5週目もエンジン全開で飛ばしましたが、これはなかなか6週目がしんどくなるぞ、と略図作りの進捗に焦りもやや感じずにはいられません。
さあ、いよいよ残すところあと1週間だ〜!
YI
※TCS2016年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。